【X5-80V】新品購入から1年使ったエレキをオーバーホールに出したら驚愕した…【酷使しすぎ】

タックルX5,フィッシングガレージブラック

コロナ禍でいろいろモチベーションが浮き沈みしてブログ書く気力もネタもなくなってましたが…
しばらく釣りができないタイミングだと思われたので、はじめてのエレキオーバーホール(以下O/H)をお願いしてみました!

バスボートやエンジン船ならともかく、エレキONLYレイクなレンタルボートユーザーはエレキのメンテナンスも気になるところではないでしょうか?
エレキレイクではツアーシリーズと並べて主流となっているモーターガイドX5-80Vは果たして無事なのか、さらには最近導入した中華リチウムの影響はあるのか?!

 

 

エレキは新品購入から1年使ったモーターガイドX5-80V

当たり前だけど1年前の新品時はピッカピカだった…

自分のエレキは約1年前になる2019年5月に新品で購入したモーターガイドのX5-80Vです。
シャフトカットはしていない36インチでシャローにもガンガン突っ込んでいくし、エレキで回るには広大な亀山湖や相模湖などの大移動など、ハードな使い方をしていましたが…

それなりのハードユースをしたとはいえ、新品エレキは2年くらいノーメンテでもいけるんじゃ?と甘い考えをしておりました。

しかし釣行回数も多めだし、最後の4回くらいは27.0Vの中華リチウムで動かしたので、ちょっと不安ではありました。

なお中華リチウムにする以前、このエレキの稼働時間の95%以上は通常のボイジャーM27MFの直列2台繋ぎのみで稼働させています。

オーバーホールをお願いしたのはフィッシングガレージブラックさん

JBTOP50選手の高山陽太郎プロが所属する千葉県のフィッシングガレージブラックさん。
2月に片倉ダムで開催されたブラックカップに参加させていただいたものの、まだ店頭に伺ったことがなく…
千葉市なのでアクアライン組はきっかけがないと立ち寄りにくかったのもあって。

関東圏でエレキのオーバーホールで有名なショップはいくつかあるのですが、特に房総リザーバーとの距離感が近く、周りの房総リザーバーアングラーもブラックさんにお願いしている方が多かったこともあり、今回ブラックさんのお世話になることにいたしました。

さっそく自粛前の最終営業日だった亀山湖からの帰り道、いつものアクアラインではなく京葉道路を使って北上し、お邪魔してきました。

京葉道路松ヶ丘インターを降りてすぐ!
房総リザーバーから東京方面への帰りに立ち寄るにはアクセス良好です!

都内の店舗ではあまり見かけないようなルアーや、トーナメント向けな品揃えだなと感じました。
何よりやはりエレキ関連パーツの在庫は豊富で、一通り揃っている感じ!
房総エレキアングラーにとってこんなにありがたいショップがあったとは…!

ブラックさんのエレキメンテナンスページはこちら
基本のオーバーホールで19,000円で、納期は自分の場合1ヶ月かからないくらいでした。

コロナ影響で房総リザーバーが営業自粛となったタイミングで、オーバーホールに出す方が多かったようで、メンテシーズンではないけど混み具合は通常程度…なのかな?
タイミングによって変わる部分だと思うので、事前に確認してみてください。

ということで、ペラやキャビプレ、ライブスコープ振動子など付属品を外したX5をお預けしてきました。

1年弱でずいぶん傷んだものだ…

作業完了連絡をいただいて受け取ってきた!

1ヶ月経たないうちに作業完了の電話をいただいたので、さっそく受け取りに。
外出することがほとんどない生活になってしまったので、久しぶりの高速道路…これだけでもちょっと楽しいw

お店に到着し、メンテが完了したマイエレキちゃんとご対面!

外観もキレイになってる!

これまでは純正ケーブルに延長ケーブル継ぎ足しだったのですが、伝導効率や安全性の面でできれば1本化が好ましいとのことで、今回のオーバーホールと一緒にブラックさんの高性能&カッチョいい1本ロング電源ケーブルへの換装もお願いしておりました!
鮮やかなレッドとブルーのケーブルにグレードアップ!

延長ケーブルだと途中にロックナットみたいなのがあり、ボートのコード通す穴に入れるときちょっと邪魔だったんですが、これでスッキリ!

さらに、末端を噂のアンダーソンコネクタ仕様にしていただいたことで、セッティングがスーパー楽ちんに!
進化が止まらない🤩
抜き差ししてみましたが、これは本当に便利ですね…!
自分でやると断線とか不安だったので、プロの手でしっかり装着していただいて正解だったかな!

ついでにXシリーズ最大の弱点、スイッチが脆い件もブラックさんのネジ式プロテクターでガード!完璧!

うわわーーーい!!と大喜びで受け取ろうとしたその時…!
メカニックの方からひとこと

「このエレキ、どれくらい使ってますか?」

ええ、察しの悪い自分でもすぐに感じ取りましたよ、、
いろいろ問題があったんだろうな、ってね…

メンテナンスのBefore/Afterを写真付きでしっかり説明してくれる!

前述の問いに対して、すなおに

「新品で購入してから1年経ってないくらい…です…」

と大人しく白状したのですが、「あー、相当酷使しましたねえw」と苦笑いされてしまった😂
そして渡されたのがこちらの写真。

分解したときの写真をもとに、問題があった箇所の説明を詳しく教えていただきました。

・ブラシ、コミュテーターが焼けている。全開走行しまくったか、リチウムの影響か。

・モーター内の磁石が割れている。何かにハードヒットしなかったか。

・シャフトのベアリングが潰れている。何かにハードヒットしたか。

・ペダル裏の基盤ユニットを載せている鉄板が歪んでいる。

・放熱グリスも乾ききっている。

ということで、予想以上にダメージを負っていたことが判明…
たしかに釣行回数は多かったし、高速移動中に見えない立木にぶつけたり、大移動時はダイヤル9で15分くらい走りっぱなしだったり、最近は4,5回とはいえリチウムで出船、その状態で房総チャプターにでたり…

心当たりしかねえ。

今回はできる限りしっかりオーバーホールしていただいたので大丈夫だけど、このペースで使うなら次回は1年待たずにメンテを推奨、かつコミュテーター研磨やブラシ交換が必要になるとのことでした。
ぶっちゃけ今の使い方だとそのうち潰しかねない状態だったということが分かっただけでも大きな勉強になりました…

そこそこ深刻なダメージを受けて、今後の対策。

とはいえ、そもそも本来エレキだけで長時間や大移動の釣りをするようには設計されていない製品なわけで、ある程度は消耗品だし仕方がないと高山さんもおっしゃってました。

やはり一番かんたんで効果がありそうなのは、試合以外では高速移動しないこと!これに尽きます。
自分はエリア移動するときは周りに船がいない限りダイヤル8〜9で移動していたので、これは今後ダイヤル6までに抑えようと。

あとは当たり前ですが、見えない立ち木などへのヒットも最大限注意しなくては…
わかっていても、油断しているとガツン!はあるんですよね。。
エレキへのダメージ以前に、落水したりめちゃくちゃ危険なので、本当に気をつけなければ…

そして一番気になるアレについて。

中華リチウムでエレキは焼けるのか?

多くの人が気になっているであろう中華リチウム。
先日中華リチウム購入マニュアル的な記事を書いたところ、多くの方に見ていただけているようで、ありがとうございます。
Twitterでも中華リチウムを購入したという方がかなり多くなってきたように感じます。

性能や安全面ではとりあえず大丈夫そう、というところまでは来ていますが、どうしても高電圧になりがちなリチウム(中華だけではない)でエレキが焼けるのでは?という点を危惧されている方も多いのではないでしょうか。

自分のエレキは前述の通り新品購入から1年弱、ボイジャーM27MFの2台繋ぎでダイヤル9多用で酷使してきたのですが、中華リチウムにしてからは4,5回の釣行です。
リチウム稼働時間は50時間もいっていないレベル。

メンテ前の状態でリチウムに変えただけでも最高速度がガッツリ伸びたことに嬉しくなって、試合ではダイヤル9でガンガン爆走していたのですが…

ということで、今回のブラシ、コミュテーター焼けがリチウムに依るもの、とは断言できません。
最後の50時間弱で一気に焼けた説もなくはないのですが…
相模湖の東岸にある小川亭から吉野ワンドまで全開で爆走したり、爆風の新利根川で上流方面までいって漂流しかけたり、広大な芦ノ湖をエレキオンリーで大移動したり、思い返せば鉛バッテリーでもいろいろやらかしております。

そこで、エレキのプロであるブラックさんのメカニックさんと高山さんに、リチウム実機での回転を見ていただきました。
アンダーソンにしたことで鉛とリチウムの繋ぎ変えも5秒でできちゃうので、ペラを付けていない状態での回転を比較する感じで。

すると…!

ダイヤル0からほんの少しだけ回した0.1くらいの時点でも、素人の自分でもわかるくらい回転が違います!
そこからだんだんダイヤルを回していくと、リチウムで6〜7くらいの時点で鉛の9くらいのパワーが!
ダイヤル7からさらに回していくと、鉛バッテリーでは到達できない超高速領域へ!

普段エレキをたくさん見ているブラックのお二人も「なるほど明らかに全然違うね」と。
ゆえに、やはりリチウムでぶん回すのはエレキにとって非常に高負荷であるということがはっきり目視できました。

リチウムでの6〜7が鉛の8〜9相当で、試合以外での大移動ではパワーを控えるべき、となると、リチウムでの移動はダイヤル5くらいがいいところという感じでしょうか?!

ちなみに自分の中華リチウムバッテリーはLiFePO4の24V100Ah仕様で、エヴォテックバッテリーインジケータ&バッテリー内臓の電圧計で見る限り、満充電時で27.0V前後となっています。
リチビーなども27Vちょっとという情報がありますので、同じくらいでしょうか。

当記事の内容はこのスペックでの検証になりますので、もっと電圧が高いバッテリーだとさらにシビアな感じなことが予想されます。

誤解の無いよう補足しますと、中華リチウムが悪いというわけではなく、国内品を含めてリチウムバッテリーは電圧が高めになる傾向がありますので、利用している(または購入しようとしている)バッテリーの電圧は注意しておいたほうがよいということになります。
リチウムバッテリーでエレキを稼働させるならば、バッテリーインジケータは必須といえるかもしれません…!

12V~48Vバッテリー対応 デジタル電圧計 バッテリーインジケーターコネクトキット EV-209BI 配線長1.5mタイプ

まとめ。エレキレイクな人は年1回はメンテしましょう!

ということでマイエレキX5-80Vさんは1年を経たずして深刻なダメージを負っていたものの、このタイミングでオーバーホールしてもらったことで一命をとりとめました。
もしこのままO/Hせずにリチウムでガンガン使っていたら、相当な修理費用…というより買い替えでガーミンフォースのローンを組みに行くところだったかもしれないと思うと、膝が震えて酒を飲む喉がゴクリとなるわけです。

新品ですらこうなってしまうのはかなり驚いたというのが本音でして、大事なマイエレキを潰してしまわないよう今後も労って大事に使っていかなければと勉強になりました。

エレキレイクなみなさま、メンテナンスされてますか?
エレキオンリーというのは思っている以上にヘビーユースなようですので、できれば年に1回はメンテナンスに出されると長持ちさせられたり、結果的に修理費用が安く済ませられたりするのかな、と思います。

今回はフィッシングガレージブラックさんにお願いしましたが、信頼できるショップさんでお願いするというのも非常に重要と体感!
こんなに細かく説明していただけたりして、めっちゃいいお医者さんみたいな安心感がありました。

中古エレキを買うというのも非常に難しいことだなと思った部分でもあり、中古で買うなら信頼できるショップで買う以外の選択肢がほぼ消えたなーとも感じました。
個人売買とかはオーバーホール前提だとしても、それまでノーメンテで長年酷使されていたりしたら、大変なことになるかもしれない…?
しっかり使用歴やメンテ歴を記載してくれているオーナーさんなら安心かもですが…!

あとはコロナ営業自粛が収まって、復活したX5で湖上に出られる日を楽しみに待つばかりです。
いつになることやら😇