リールを右巻きから左巻きに矯正した話

タックルリール,右巻き,左巻き

中学生で始めた触った釣具というもの。
右利きなので、何も考えずにスピニングリールは右ハンドルにしていました。

それから大人になって釣りしたり引退したり再開したり、ずっとスピニングの右巻きでやってきたのですが、YouTubeなどでプロの動画など見ていると大体みなさん左巻きな気がしたんですよね。

リールのハンドルについて自分がたどった経歴を書いてみます。

 

 

プロはなぜ左ハンドルが多いのか?

全員が全員ってわけでもないし、左ハンドルなんだな〜って思ってたプロも別の動画では右ハンドルだったりも。
プロ野球選手なんかでもそうですが、絶対的な利き腕としては右利きの人の方が多いはずなのに、それでも右投げ左打ちにしている選手もいたりします。
野球だったら同じく右投げが多いピッチャーに対して左打ちは有利だから、とか1塁への出塁率が高まるからとか、敢えて左打ちを選んで体得していくのもわかるのですが、キャスト&リトリーブな釣りの世界ではどうなんだろうと。

バスプロも利き腕は絶対的には右利きが多いんじゃないかと予想していて、それでも左ハンドルにするメリットがあるから練習しているんじゃないかと予想しました。

では左ハンドルにするメリットはなにか?

・利き腕(主に右利きが多いとして)でロッドを操作しながらハンドルを回せる

これは右ハンドルだとかなり難しいことで、右腕で繊細なロッドワークを行うなら必須です。
真冬のディープでのダウンショットなんかは特に顕著ですが、左腕でシェイクしながら右手で巻くより操作しやすいからではないでしょうか。
またバイトがあったときの合わせも利き腕のほうが俊敏かつパワフルに出来るはずです。

・ロッドを左右の手で持ち帰る動作を省略できる

スピニング右ハンドルだったときの自分がそうだったんですが、キャストするときは右手でロッドを持って左手でベールを返し、右手主体でキャスト。
着水してフォールするときにロッドを左手に持ち替えつつベールを戻し、左手でロッドワークしながら右手でハンドルを巻く。

慣れてればそれが当たり前だったので何ら不便に思ったことはなかったのですが、確かに手間です。
プロに限らず亀山ダムでうまい人達をみていると、キャスト→アクション→回収→キャストのペースがみんな圧倒的に速くてテキパキしてました。

1日釣りをしたらキャスト回数に1.5倍とか差がついてそうな勢いです。

自分も左ハンドルに挑戦してみた!が…

メリットは頭では予想できたんですが、ぶっちゃけ左ハンドルで釣りしてる人を「カッコいい」と感じていたのもあってw
簡単にハンドルを逆付け出来るスピニングということもあって手持ちのリール2つを左ハンドルにしてみました。
あとは慣れだろう!やってりゃ慣れるはずだ!と。

しかし朝イチのチャンスタイムだというのに、左手でハンドルを回すのがマジで出来ない!
焦るばかりでキャストもままならないし、スピニングでバックラッシュさせてしまう羽目になったり。
無理やり慣れようと左ハンドルを回すと、ロッドがガクガクしちゃってスムーズに巻けやしない!

ちょうど野球で利き腕じゃない方の腕でボールを投げるような感覚といいましょうか。
焦りとストレスに負けて、朝のチャンスタイムを無駄にするくらいならハンドル右に戻そう!ってなってすぐに戻しました。

左ハンドルに挑戦するならば、朝イチみたいなメンタルにプレッシャーかかる時間は避けたほうがいいです!
精神的余裕のあるときに左で触り慣れていくほうがよいです。

初めてベイトリールを買うときに覚悟を決めた

スピニングは左右でハンドル付け替えられますが、ベイトリールは構造上RIGHT/LEFTが別の製品になっていて、付替えは出来ません。
買ったらそのハンドル向きで使っていくしかありません。

加えて自分ははじめてのベイトタックルだったので、ここで選んだハンドルに慣れてしまうはず。
はじめて野球をするときから左打ちだったら、左打ちに違和感なかったはず。
スピニングでさえ左右の切り替えにこれだけストレスだったので、ベイトは最初から左ハンドルにしよう。
そう覚悟を決めて、最初のベイトリールを左ハンドルモデルにしました。

はじめてのベイトリール 19タトゥーラTW

オリキンさんにベイト苦手意識の話をしたら、現代のベイトリールは優れてるから大丈夫だと思いますよ、とお借りして試投させてもらったタックルが左ハンドルだったんですが、そのとき意外にもベイトは左ハンドルで巻けたんです。
これも大きな後押しになりました。

左ハンドルベイトリールに慣れたら自然とスピニングも慣れた

そもそもベイトタックルが初めてでバックラッシュまみれになりながら左ハンドルに慣れていく中、今度はスピニング持ったときに右ハンドルだと違和感がすごかったです。
ベイトならクラッチ切って投げてそのまま巻いてまたキャストできるのに…なんでこんなスピニングめんどいの?!と逆にストレスが。

そこでダメ元でまたまたスピニングのハンドルを左に変えてみると…

左ハンドルのほうがストレスなく驚くほど気持ちよくて、めでたく左ハンドラーに移行することができました。

たぶん理想はスイッチヒッター

プロがタックルによって左右ハンドル使い分けてることからも予想はしていたのですが、釣りの内容で総合的なハンドル左右の良し悪しは決まりそうです。

カバー撃ちなど手返し良くテンポよくガンガンキャスト&回収を繰り返す釣りなら、左ハンドルでハイギヤが有利そう。

巻物メインや巻き抵抗があってハンドル回す方の手に負荷がかかる釣りなら、聞き手(右手)でハンドル回した方がいいかもしれません。

スピニングで右ハンドルが有利なシーンって思いつかなかったんですが…

結局の所、どっちハンドルでもすぐ順応できるようにしておければ一番いいんでしょうね。
って身も蓋もない!

2019/10/2 追記 慣れるまでの期間

この記事に「リール 右巻き 左巻き」といった検索ワードでたどり着いてくださる方が多いようなので、2019/6に左巻きに移行してその後のことを少し追記。

ベイトリールで最初から左ハンドルにしたことで意外とあっさり移行できてしてまったのですが、4ヶ月経った今では完全に違和感なく左ハンドルに一本化できています。
自分の場合は1ヶ月で4回程度(1度の釣りは出船〜帰着までフル。大体10時間強)の釣行でほぼほぼ違和感はなくなっていました。

逆に最近ひとから借りた右ハンドルのベイトタックルでキャストしてみると、キャストはいつもどおり右手主体、その後クラッチをつなごうと(巻こうと)ハンドルに手を伸ばすと、ついついハンドルがないリール左側に左手を伸ばして空振りするというw
言い換えれば無意識に左巻きで操作していたということが客観視できた体験でした。

現在のところベイトリールは8.1クラスのXGを2台(SLX MGL 71XGと19タトゥーラTW100XHL)、7.1クラスのHGを3台(18バンタムMGL HG LEFT、タトゥーラSV TW HG、SLX MGL 71HG)ですべて左巻きにしています。

これらで巻き物もやっているのですが、特にXGで巻き抵抗の大きなクランク(BLITZ EX-DRなど)を聞き手ではない左手で巻くのはなかなかつらく、100mmのロングハンドルに変えても苦しい感じがありました。
このためXGはレジットデザインWSC-65M+に乗せてスピナーベイト専用タックルとしたところ、スピナーベイトならXGでもゆっくり巻くことでつらさもなくいい感じ。
ただ本当にゆっくり巻いてブレードの振動を感じられる限界速度に調整する必要はあります。

逆にクランクベイトはグラスロッドのWSC-G66MLにSLX MGL71HGを乗せてHG左巻き。
ハンドルはノーマルですが、HGならXGよりもまだ巻ける感じがしています。

撃ち物は圧倒的にXGの左巻きで正解な感じ!
とにかく手返しよくパッパと撃っては回収が繰り返せます。

タックル選びのご参考になれば幸いです!

はじめてのベイトリールにオススメ!

自分が使ってみて今でも1軍の3つを紹介します。

各モデルとも最初に選ぶならHGかXGがいいのではないかと思います。
ノーマルギアは巻き抵抗のある重い巻物、ディープクランクなどには向くのですが、その他の釣りだと手返しが悪いからです。

シマノ 19SLX MGL

シマノ(SHIMANO) リール 19 SLX MGL 71XG
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2019年に登場したシマノのハイコストパフォーマンスモデル、SLX MGL!
既に在庫も潤沢でどこでも手に入ります。
実売価格は驚愕の14,000円!セールなどで最安で11,000円くらいまで見たことがあります。

黒いボディに差し色のブルーが映えてかっこいいんですが、合わせるロッドを選ぶかも…
この価格帯だと同じくシマノのゾディアスシリーズが筆頭候補になるのですが、ゾディアスは黒と赤…
見た目の相性は最悪といえますが、気にしない人なら問題なし?!
ロッドは思い切ってシマノのエクスプライドやポイズンアドレナまで背伸びすれば見た目も違和感ないでしょうし、シマノ以外ではレジットデザイン・ワイルドサイドやティムコ・フェンウィックを選ぶという手も!

SLXはSVSブレーキという4つのブレーキシューをON/OFFする遠心ブレーキ搭載。
自分の感覚だと、撃ちモノもやれるけども、どちらかといえばロングキャストや巻物やる方が相性いい感じがします。

ノーマルのスプール容量は多すぎず少なすぎず。
クランクベイトやスピナーベイトにベストマッチかなーと。
自分は14lbフロロを33m〜50mくらい巻いて、十分気持ちよく遠投できています。

やったことないけどベイトフィネス的に使うこともできるのかな?
ある程度ウェイトのあるルアーに限定されるかもですが。

SLXを少しカスタムした記事もあるので、よろしければ併せてご覧ください。

ダイワ 20タトゥーラSV TW

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20年モデルのタトゥーラSV TW!
ガンメタのボディがかっこいい!
実売価格も2万円を切るくらい?!コスパもよいですね。

「ストレスフリー・バーサタイル」を冠するSVスプール搭載でバックラッシュしづらいとの触れ込みですが、うーん。
バックラッシュするときはしますが、どうなんだろう?

SLXよりもさらにバーサタイルな感じで、巻き物から撃ちモノまで対応できると思います。
スプール容量はSLXと同じくらいかな?
ダイワはマグネットブレーキのため、ダイヤルでカチカチと細かく調整できます。

ローコストで巻きも撃ちも1つのタックルでやりたくてダイワ派ならば一択!といえる名機です!

ダイワ 19タトゥーラTW

ダイワ(DAIWA) ベイトリール タトゥーラ TW 100XHL 2019モデル
ダイワ(DAIWA)
売り上げランキング: 19,912

19年発売のタトゥーラTW。
SV TWとはキャラクターが大きく違うリールになります。
見た目ももつや消しブラックで無骨な感じがかっこいい。

スプールは大容量で、ゴツい感じ。
撃ちモノ向きな高コスパリールかと思います。

値段相応ではあるものの頑丈な印象で、16lb〜20lbを巻いてカバー撃ちやビッグベイトなどに向いてそう。
自分はNZクローラーはこのリールでやってます。

酷使するタイプの釣りなので壊れるリスクはありますが、なんといっても14,000円くらいと安価なので、使い潰したら新品と買い換えるくらいな気持ちでもいいのかなと。

以上3機種を紹介しました。

巻きメインならSLX、撃ちメインならタトゥーラTW、どっちもやりたいならタトゥーラSV TWって感じで選べば大きく間違ってないと思いますので、左ハンドルデビューを考えている方は参考にしてみてください!