ライブスコープが固まる問題
しばらくバス釣りから離れ気味になってたのですが、亀山湖に行ってみたらものすごいライブスコープ装着率にビビりました。普及率はんぱないって。
で、実は結構以前から自分のライブスコープがシャローに入ると固まる、フリーズっぽくなる、ラグくなる、重くなる、みたいな現象が再現性ほぼ100%になっていて困っていました。
間が空いたことがよかったのか、ふとしたことで可能性に気がついて、おそらく原因の特定と解消方法を見つけたっぽいのでご紹介します。
(久しぶりすぎるブログ更新がかなりニッチな話でわたくしじしんが困惑しております)
ライブスコープが固まるってどんな症状?
水深表示が点滅し始める、おおよそ水深2m以浅のシャローに入ると、縦モード(Foward)のライブスコープ画面がガガガガガ…とコマ送りのようになり、数秒後いきなり解消してスッと元に戻る現象です。
スッと元に戻った直後はなにかつっかえていたものが取れたかのように、一時的にボトム以外がまっさらなクリアウォーターのような反応になって、その1秒後くらいからまた元のライブスコープ描画が再開する感じです。
言葉で説明しようにも難しいので、後述の動画をみていただくのが速いです。
推測とTry&Error
症状的にはハングアップ、CPUやメモリなどが過負荷状態になったような印象。
自分のレンタルボート装備は、Echomap Ultra 102sv 2台にライブスコープが2セットです。
ケーブル類の緩みや断線、コネクタの腐食チェックや電気機器用パーツクリーナーでの掃除などを済ませたあと、まずはかんたんな問題の切り分けに、モニタとGLS10ブラックボックスの配線を外して入れ替えてみました。
結果、変わらず…つまり再現してしまう。
ということは、2セットずつあるモニタとライブスコープの組み合わせや個体差の問題ではない可能性が高いということになります。
偶然、2セットとも魚探が調子悪くなっている、2セットともライブスコープが壊れかけている、という可能性も完全には排除できませんが、購入時期もそれぞれズレていてロットNo.も離れているのでちょっと考えにくそう。
ということは、なんらか設定やソフトウェアの問題を疑いたくなります。
Echomap2台の完全初期化、ActiveCaptainからのデバイス削除&再登録(これはライブスコープ2セットも含めて)、をしてみましたが、シャローに入るとやっぱり固まる。
ここらへんで海外サイトを含めて情報収集に入りましたが、対策どころかそれらしき症状が出ている人が見つけられません。
で、諦めてました😇
久しぶりに釣りして、ふと気づく
症状としては明らかに負荷のかかりすぎ、これはおそらく間違いなさそうだよな、と頭を整理して。
ではどこに負荷がかかりすぎているのか?Echomap?それともGLS10(ブラックボックス)?
GLS10と魚探はイーサネットケーブル、実はただのLANケーブルでつながってます。
(純正は防水対策とかされてるとはいえめっちゃ高いですが、実は100均のLANケーブルでつないでも動くそうですよw)
で、タイムラグの少ないリアルタイムソナーがウリのLivescope様ですよ。
LVS32などの振動子からGLS10ブラックボックスへソナーデータを送り、そのまま魚探に送って魚探側でデータを処理している可能性は限りなく低いと思うんです。
LANケーブルで送っているのは、GLS10で連続した画像情報を生成した結果のデータ、いわば動画を送ってるだけと考えるのが自然です。
言い換えれば、魚探側はGLS10から送られてきた動画を表示しているだけのはず。
スマホでYouTube見てるのと同じイメージです。
機械としてのスペック面では旧型のEchomapPlusなどでもライブスコープが表示できることと、わざわざGLS10という中継機を挟んでいることからもこの推測はほぼ正解だと思ってよさそうです。
てことは、負荷がかかっているのはGLS10ブラックボックスと考えるのが自然です。
ではなぜGLS10に負荷がかかるのか?
通常2Dの画像生成もGLS10がしている
そこで気付きました、ライブスコープが固まるとき、魚探内に小さく表示している通常2Dの画面がわけわからなくなっているということに…
もしかしてコレか…?
解決した動画はこちら
まずそもそもの症状がこの動画の0:25あたりから。
0:30あたりでライブスコープがガガガガ…とザラついて固まり出して、0:32あたりでフッと回復する様子が映っています。
その時、右側のEchomapの左下、通常2D表示の乱れ方に注目。
ちなみにこちら、自分はGT54UHDなど別体振動子を装着しておらず、LVS32振動子に水深取得と通常2D表示をさせています。
この赤枠にソースが表示されていますが、LVS32になっていることがわかります。
結論にいきますと、犯人はコレ、通常2Dです。
動画の2:13あたりで通常2D表示を切っていまして、その後は一切固まらなくなっています。
魚探側でLVS32をソースに通常2D表示をしようとすると、GLS10に通常2Dの画像生成を要求するのだと推測できます。
なので、魚探側から通常2D表示をなくすだけでGLS10に余計なタスク依頼がいかなくなる、と。
いろいろしっくりきた
整理するとこの現象が出る条件は
「GLS10にライブスコープ(フォワード)と通常2Dを両方させる」
です。
おそらくみなさんもお手持ちのライブスコープで試してみると再現するかと思います。おそらく。
なぜ同じような症状の人が少なかったのか?
ちなみに、少ない中でもFMStaygoldのkazさんも同じ症状が最近出始めた、と言ってて、ピンときました。
「GARMIN魚探+ライブスコープを組んでいて、GT54UHDなどの振動子を使わず、通常2Dを表示している人」
まさにkazさんは自分と同じこのセッティングになっていたので、もうほぼ間違いないなと推測しました。
で、このセッティングにしている人が多くないから再現している人も多くないということだろうと。
ちなみに通常振動子なくてもLVS32(縦付け)だけで水深・水温は見れるよ
GT54/56などつけたらCHIRPのダウンやサイドイメージも見れるようになりますが、ライブスコープ使ってるともう見なくないです?
自分は全然みないし、振動子(+ポール)って思っている以上に推進力に悪影響出てることに気付いて、もうずっと使ってないんです。
ちなみに川名造船14ftに1人乗りで0.5km/h以上も最大速度落ちるくらいにブレーキかかってます。
でも別の振動子つけないと水深とか水温みれんくない?って自分も思ってました。
が、実はLVS32だけでも水温と水深は取れるんですよ!
よく考えたらライブスコープで真下のボトムまで映せるんだから当たり前なんです。
で、真下のライブスコープ情報を通常2D画像っぽくしたものを表示する機能もあって、それがLVS32をソースにした通常2Dでした。
ですが、こいつをONにするとシャローでバグるのでダメです。
ある程度深い場所ならライブスコープと通常2Dを同時に映しても問題は出ません。
沖の釣りをしていて、ベイトを探したいときなんかにはアリですね。
自分はワカサギ釣りのときライブだけだと見落とすかもなので、通常2Dでも追っかけてました。
てことでライブスコープ導入済みのみなさま、ダウンやサイド、通常2Dを使わないなら振動子は外したほうが快適ですよ!
ただし、別振動子なしでライブと通常2Dを同時に映してシャローに入ると固まりますので、通常2Dは切りましょう!
おまけ
LVS32などのライブスコープ振動子から伸びるケーブル、終端にはたくさんのピンが刺さる穴が空いてます。
これをGLS10ブラックボックスの針山みたいになってるピンに刺して使うわけですが、ここ漏電にめちゃ弱いです。
雨の日のセッティングなどで水が入ったりすると、ライブスコープ描画がおかしくなったりしやすいです。
大体はしっかり乾かせば回復することが多い印象ですけど、青っぽく腐食したりもしやすいので、こういうスプレーで掃除すると安心。
普通のパーツクリーナーなんかでも大丈夫だと思われますが、なんとなく電気用のほうが精神的にいいかなーという。
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