マニアックス2019最終戦に出場したら…奇跡が起きた…!本戦編
プラ編の続きです。
さて本番です!
大会遅刻魔になりかけてたのでこの日はきちんと早起き!
前日プラで早めにあがると、渋滞もひどくない中にささっと帰れてかつ疲れもあって速く寝落ちできるのでいいライフハックだなと(ΦωΦ)
なお今回はゲーリーの河辺さんと市村さんが冠ゲストで、同じ日に同じ亀山で釣りが出来るということで、どこかでお見かけできないかなーとドキドキしてました。
準備は前日プラのおかげで万端、ミーティングを終えて開幕です!
一路、白鳥島へ
プラもちゃんとプラしてないわけで、とりあえずは上流側へ滑走です。
いつものマックスセントDワームでのスナッグレスネコリグをメインに、途中通りがかりで目ぼしいスポット…道路跡や藤林、亀山大橋近辺を軽くチェック。
しかし無反応。
白鳥島のシャローでしばらくビーブルやBLITZ EX-DRを巻いたりしつつ、本命に考えていた白鳥沖の新しく鎮座した大きな流木まわりに入るタイミングを待ってました。
最初は移動する船が多かったので、ちょっと船の往来が落ち着いてきたタイミングで入ります。
昨日もここには魚探の映り方がいい感じだったので、表層下からボトムまでいろいろ試します。
3mレンジにいろいろ魚らしきものが映るので3mダイバーなクランクベイトBLITZ EX-DR、ショットオーバー3を巻いたり、ビーブルで少し沈めてから巻いたりするも、無。
よく見ると5m〜7mにかけてブレイク近辺なボトム付近にもこれバスかな?っていう魚影がちらほら。
ここを攻めるにはダウンショットかな?と思いつつ、周りでもダウンショットらしき釣法で粘ってる方が複数、それなりに時間かけてるけどバイトすら得られていない様子。
まずここで自分よりうまいであろう人がやって反応がない釣りにあとから参戦するメリットはないと判断してダウンショットは捨てました。
そして事件は起こった…
ダウンショットを捨ててボトムをある程度広範囲にサーチするなら?
上手い人ならフットボールジグのバンピングだったり、スイムジグとか横方向に動かす直リグとか選択肢はあるのかもしれませんが、自分にはいずれも経験値が足らない…
3/4や1ozなスピナーベイトで巻く?しかしそれもレンジコントロールが難しい釣りだし、自分にはやはりアドバンテージを感じない。
うーん…
と迷ったとき、ふとひらめいたのがスピナーベイトのデッドスロードラッギングでした。
いくら5〜7mとはいえボートの真下や近辺ではプレッシャーがかかるかもしれないので、普通にロングキャストしてさらに少しラインを多めに出してから、X5-80Vのダイヤル1.5くらいの超低速でのドラッギングを実践してみます。
ルアーはスピナーベイトで絶対の信頼を置いているボトムアップ・ビーブル3/8oz、カラーはゴールデンシャイナーのダブルウィロー。
H-1GPXへの経験値を貯める意味でも、トレーラーフックのみでワームはつけませんでした。
ボトムアップ ビーブル DW 3/8oz S406ゴールデンシャイナー
HELIXのオートチャートライブで最新化した等深線マップを見て、ブレイクのエッジを沿うイメージでエレキを踏んでゆっくりと引いていきます。
いろいろ試してみて最終的にいい感じだな、と落ち着いたのが、ロッドを斜め前方に構えてラインにテンションを張り、ブレードの回転をわずかに感じられるようにするポジション。
ティップを水面近くまで下げた形を基本に、たまにゴツゴツとボトムに当ててる感触が得られるので、当たりすぎてるなと感じたら少しティップを上げるといい感じに。
トレースするコースがズレたりして、それでもめっちゃ当たるなと感じたらティップを斜め上まで持ち上げることで、だいたい1mくらいのレンジコントロールが出来ていたイメージでした。
これならボトムを確実に這わせつつ、デッドスローかつダブルウィローなのでスプーキーなバスだったとしてもビビらせることなく、広範囲にサーチ出来るのでは…!
などと、初めて魚探を有効に使えた釣りが出来ているような錯覚、いや妄想にふけりながら、ダウンショットで粘っている船の迷惑にならないコースを取って、大きな流木のまわりを2周目。
スピナーベイト特有のガゴッ!としたバイトが!!
まじかよー!
焦ることなくスイープに追い合わせを入れつつ、巻き寄せると、めちゃ重い!!
やばいぞこれは!!
そして上がってきた魚は…
1匹目だったのでまずはライブウェルにしっかりキープすることが最重要、震える膝を黙らせながら、慎重にネットにいれたままの魚を持ってボート後方のライブウェルへ。
鬼門のロケットが起こらないように、慎重に慎重にライブウェルへいれて、無事キープ…!
長さは測る余裕がなかったけど、45cm前後か…?
ウェイトはライブウェルに入れる直前に、ささっと自分のデジタルスケールで測ってみたらなんと1300g!
ロケットが怖かったのでさっと測ってすぐキープしました。
これをライブウェルに入れて、蓋をパチっと閉めたときの震え。
まわりも厳しそうで釣れてる人はまだ見ていない中での1300g。
震えはだんだんと、お立ち台への希望に変わり、追加フィッシュを求めて気合が燃え滾りはじめました。
考えてみたら、はためには何もないオープンウォーターでちゃんと釣ったのも初めてかも。
かつ、魚探の映像を見て、レンジコントロールする釣法を思いついて初実践での釣果に、こみ上げてくる嬉しさが止まりませんでした。
追加フィッシュで本当にお立ち台を意識し始める
時刻はまだ8:00前、帰着までまだまだ時間もあります。
いいサイズがあと2本取れれば、お立ち台や優勝すら見えてくるんじゃないか…
なんとしてもキャッチせねば!
ビーブルのデッドスロードラッギングを引き続きやろうにも、だんだんと流木まわりに船が増えてきて、ドラッギングするコースが取れなくなってきました。
またここが空いてきたタイミングで入り直すことにして、つばきもと桟橋の右側のシャローへ移動。
ここでもデッドスロードラッギングをしますが、レンジが浅いのでちょっとラインの量などを工夫してやってみると…
気持ちいいガゴっとしたバイトが再来!
35cmくらい、推定600gクラスをキャッチ。
これで1.9kgくらい、もう1匹これが取れたら本当に…!
既に魚が入っているライブウェルを開けるとき、これが一番のロケットリスクなのは過去の痛みから学んでいるので、慎重に慎重に慎重に慎重に蓋をこそっとあけて、追加フィッシュをネットからすべらせて、ライブウェルの蓋をパチっと。
中で魚がどたどたと大暴れしてるけど、蓋が出来て、思わず蓋の上に覆いかぶさって、達成感に酔いしれました。
これは、もしかしてついにいけるんじゃないか…
そして、事故は、起きた…
無事にライブウェルに2匹の魚をキープして、さあ、リミットメイクしよう!とさらに燃え上がったわたし。
ライブウェル内の魚もちょっと静かになったかな、と立ち上がり、ボート前方へ戻ろうとしたとき、思いも寄らない光景が目に写りました。
バコン!と凄い音がしたと同時に吹き飛び、そして水面に浮かぶライブウェルの蓋…
焦ってランディングネットでライブウェルに蓋をして、魚が残っているか確認をしました。
完全にテンパってネットにビーブルが絡まりつつも無理やり押さえつけて、自分の体の上体で蓋代わりになって。
動揺全開で中を覗き見ると、簡易ロケット防止ネットのおかげか、2匹ともいることを確認。
よ、よかった…と安堵感で崩れ落ちそうになり、しかし蓋が遠くに浮いてしまっていて、これはどうしたものか、と一瞬油断したその時。
ロケット防止ネットを突き破って、かぶせていたランディングネットと覆いかぶさっていた自分の隙間を縫い、一直線に亀山湖の水面へと飛んでいく巨大なブラックバス。
しかし魚も一瞬呆然としていたのか、水面でステイ。
無我夢中でランディングネットを手に水に飛び込もうと思ったとき、1300gがニヤリとしたような気がして、スイーっと水中へ消えていきました。
たぶんこのとき、増えつつある白髪が一気に増えたと思います。
呆然としつつ、今さっき追加したもう1匹もロケットするのかな、と思ったら、1匹になったことでおとなしくなったようです。
ぷかぷか浮かんでいる蓋にビーブルを投げてひっかけて回収し、ライブウェルに蓋をはめて、とりあえずタバコに火を点けて、何が起きているのかわからずそのまま立ち尽くし、考えていくうちに膝から崩れ落ちました。
タバコが燃え尽きて、指がやけどするほどには呆然としていました。
ニヤリとしたように見えた1300gがまぶたに焼き付いて、自分には10分くらいに感じましたが実際は数分のことでしょうか、ボート後方で膝立ちで放心しておりましたところ、近くで釣りをされていたボートの方が近づいてきて、
「今の…めちゃくちゃ大きかったですよね…?
大会…ですよね…?
ご愁傷さまです…」
とお声をかけてくださいました。
一部始終を見ていたんだと思います。
そこで感情が堰を切ったようにとめどなく噴出して、そうなんですでかかったんですせんさんびゃくわああああああああああああああああと、泣いてるような笑ってるような壊れた人間になり、後、少し落ち着くことができました。
あのときお声がけくださったのむらボートの船に乗った方、ありがとうございました。
何が起こったのか?
自分が使っていたライブウェルは、工具箱タイプのプラスチック製で、天板が簡易なプラスチック製で後部に蝶番2つと、前部にプラスチックのパチンと締めるタイプの蓋が2つ。
記憶も混濁していますが、2匹目を確実にキープして、2つの蓋をパチンと閉めたのです。
これで安心しきっていました。
追加フィッシュを入れたことで、先に入っていた1300gの魚がドタバタと暴れてはいました。
しかし蓋さえ閉めれば大丈夫、と高をくくっていました、ちょっと静かになって落ち着いたかな、と思ったら、蓋が吹き飛ばされ…
ライブウェル内には硬いタイプのロケット防止ネットが簡易に装着されています。
実際、蓋が吹き飛んだあとも、ロケット防止ネットは残っていたし魚も2匹とも入っていました。
ということは、暴れて跳ねた魚がロケット防止ネットごと天板に体当りして、そのパワーで蓋が吹き飛んだんでしょう。
まさか、そんなことが起きるなんて。
現時点では対策方法もないし、このままやるしかないと考えていたら、だんだんやり場のない怒りに変わってきて…
ちくしょうふざけるな、まだあきらめねえぞ!
またあのサイズかそれ以上を釣って絶対に結果残してやる!!
とヤケクソになって釣りを再開したのでした。
ウェイイン検量へ…
その後のことはよく覚えていません。
ビーブルでコンフィデンスを得られていたので、ひたすらビーブルONLYでキャスト&デッドスロードラッギングをしていたような気がします。
あんまり正確には覚えていませんが、
また40up釣って、無事にランディングネットに入ったところで気合が再燃しかけた束の間、ライブウェルがあるボート後方まで歩く途中でネットから跳ねてロケットした記憶はあります。
ネットに入れてさえしまえば安心と思っていた愚かな自分への、厳しい試練だったんでしょう…
しかし大したこと無いサイズを2匹追加して一応リミットメイクはしていたようです。
ウェイトも順位も覚えてませんが、3匹1600gくらいだったっぽい。
そしてライブウェルに残った水の中には…
見覚えのない何か…でっかいうんこか?と思ったら、マニアックスのスタッフさんから「魚が吐き出したワームだよ。それ吐いてなかったらウェイトもうちょっとあったからもったいなかったね…」と教えていただきました。
表彰式で自暴自棄になりかける
この日はたかはしさん、りゅーさん、Kazさん、萩原さん、かけづかさんと知り合いが多く、表彰式でも自分に起きた事件と事故について愚痴ってばっかり…
みなさま申し訳ございませんでした…
ウェイインした最大魚=1300gロケット直前の魚が700gだったので、もしも事故が起きていなかったらそれだけで2,000g、ネットから飛んでいった40upは痩せ型だったので推定700〜800gくらい。
前部で2700〜2900gくらいだったと仮定して、これでもし優勝ウェイトがそのあたりだったとしたら、初優勝を逃したことになってしまいます。
いつもとは違う、ひどく醜い個人的な願いで、どうか優勝ウェイトは3kg超えでありますように…!とか情けない心情で表彰を聞いていくと…
優勝ウェイトはなんと2kgのビッグフィッシュを入れた2,900g超え!
よかった、逃したのは優勝じゃなかった、と思いつつも、2位以下は1900gくらいで団子状態。
つまり、ネットからロケットした40upを入れなくても、あの事故で1300gさえ失ってなければ、準優勝だったということになりました。
幻の準優勝…
2位の方はグラディエーターアンチが賞品で、あー、あれ、もらえてたんだな、とか、どうしようもない情けなさに打ちのめされました…
キープするときのロケットではなく、追加フィッシュを入れるときのロケットでもなく、確実にキープできていたところからのロス。
やり場のない悔しさに下唇かみしめまくりました。
この経験を今後に生かさねば、本当にただの幻で終わってしまう。
そう考えて、まずは絶対に蓋がぶっ飛んだりしない、トーナメントライブウェルを買うことに。
ミシマ釣具さんの完成品を購入しました。
思えば初めて参加したトーナメントがマニアックス2019年第3戦でして、このときもロケットに泣いたのでした。
バス釣り1年目で準優勝なんて甘ぇーーーーんだよ!!と、亀山の神様が下した試練だったのだろうと受け止めて、翌週に控えるH-1GPX新利根川戦に向けて気合をチャージするのでした。
(H-1新利根戦は延期になったのですが…)
この日のことを書かれたみなさんのブログをご紹介します!
(みんなちゃんとそれほどタイムラグなく書かれていて尊敬しかありません…)
Kazさん
たかはしさん
かけづかさん
亀山虫太郎さん
https://ameblo.jp/kameyama-mushitaro/entry-12534461233.html
虫太郎さんは直前の青木カップで初入賞からの、連続入賞!
すごい!おめでとうございました!
ヒットルアーなど
この日の釣果はすべてボトムアップ・ビーブル3/8ozのダブルウィロー、カラーはゴールデンシャイナーでした。
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スピナーベイトはどうも苦手意識があったのをコンフィデンスに変えてくれた自分史上革命的スピナーベイト。
タンデムウィローとダブルウィローの使い分けはまだそれほど深く差を感じていませんが、どちらかというとダブルウィローを多用しています。
スプリッターのおかげでブレード回転振動が伝わってきやすいし、やっぱり釣れるなぁと、こればっかり投げるようになりました。
ロッド:レジットデザイン WSC65M+ D.Kita V2 Limited
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(以前書いたものをそのまま転載)
またの名を”スピナーベイトスペシャル”。
レジッターの間ではV2と呼ばれている、北大祐選手が3/8ozスピナーベイトのために作ったカーボンロッドです。
ちゃんとしたロッドを買うってのは勇気のいる買い物でしたが、スピナーベイトはもう一生このロッドで固定する!と考えたら踏ん切りがつきました。(衝動買いだろ嘘つきめ、って声は聞こえません)
グラスではなくカーボンですが、それまで使っていたブレイゾン672MHBより圧倒的にバラしが減りました。
プラシーボ効果とか自己暗示、ファイトの経験値があがったこともありそうですが、「スピナーベイトならこのロッドで絶対に正しい」「これでダメなら原因はタックルではなくアングラー」と割り切ることが出来るのも、自分のようなビギナーにとっては非常に助かります。
リール:シマノ 19SLX MGL 71XG
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圧倒的コスパと性能、ルックスの良さで大人気のSLX。
巻き物なら巻き重りするからローギアかハイギア、という説もありますが、全部XGでゆっくり巻けばいい派の自分は左ハンドルの8.1エクストラハイギアを選択。
たしかにちょっと重いのでAvailのオフセットハンドルで95mmにロングハンドル化。
快適に巻けていますし、一説では巻きの感度が高まるからハイギヤもありとも。
スピナーベイトスペシャルとあわせて、ハンドルからもブレードの振動やバイトが感じ取れていい感じです。
引くレンジにもよりますが、8.1で大体ハンドル1回転3〜4秒くらいですかね。
SVSはブレーキ2個OFF、ダイヤルは大体4くらいで風向きなどで調整な感じでよく飛びます。
ライン:クレハ シーガーR18フロロリミテッド14lb
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ここもフロロリミテッドの14lbで固定。
特に問題はないと思うので引き続き使っていこうかと。