2度目の挑戦、H-1GPX新利根川戦はなんちゅうタフコンディションか…!

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前回の津久井湖戦で憧れのH-1GPXデビューを果たしたものの、ハードルアー&経験ゼロの津久井湖の前に完膚なきまでに叩き潰されてからはや2ヶ月。

最終戦の会場となる新利根川は、台風による被害で魚の死体だらけとなり、出船できない状況が続いていました。
ようやく出船できるようになっても、魚の死臭がきつく、釣果もかなり厳しい、と聞いたのは松屋ボートさんに電話したとき。
H-1GPXも延期で11月までずれ込みました。

 

 

新利根川の経験値が絶望的にない

新利根川の経験はH-1GPXが延期になる前にりゅーさんと行った1回のみ。

このときも絶望的なまでの厳しい釣果だったのですが、少し時間が経過したことで回復していてほしい…!最新のフィールドコンディションを見るためにも、前日セッティングのためにも、と前日プラに入りました。
午前中に用事があったので到着時点で正午過ぎ。

思ったよりクルマは少ない

H-1GPXで予約できた船は13ftというちょっと変わったタイプ。
幅広でフラットで使いやすそうなのですが、バウデッキとマウントが固定されているタイプで、自前のバウデッキは装着できません。

前方。魚探が無茶付けです。
後方。最後部のカゴの上にライブウェルで排水もなんとか。

マウントはミンコタやモーターガイドX3/X5用の経のものが着いているので、ツアーな方は装着不可です。
またバウデッキが使えないということは、バウデッキにRAMマウントで魚探を固定しているケースでは魚探も装着できません。

この辺は前回記事にあるので興味のある方は併せてご参照ください。

水質は平常時を知らないので比較できませんが、そこまで濁っていないかな、という印象。

前回は上流方面を途中まで進んだだけで、下流側の洲の野原と呼ばれるオープンなエリアは未訪だったので、この日は洲の野原に絞ってチェックすることにします。
H-1GPXの前日だというのに、出ている船がかなり少ないのは気になりましたが…

水門を出て右側のワンド状になっているあたりをチェック。

魚探の映りは大きな単体の影がちらほら。
レンギョとかそういう類の魚体でしょうか。
全体的に水深は浅いので各種BLITZやビーブルを中心にいろいろ巻いてみますが、何も起こりません。

岸際にはベイトフィッシュ…?のような小さな影の塊も見えたので、ここが明日の最初のポイントかなぁ…と分からないなりに本戦プランを考えます。

と、プラ中のオリキンさんを発見!

AOYが懸かった大事な最終戦、絶対に邪魔するわけにはいかないとかなり距離を空けつつ、オリキンさんのチェックしていたポイントはあとで魚探かけてみることにして、広大な州の野原のチェックを継続。

風がそこまで暴風でもないものの、それでもこの広さは荒れた海のような感じもあり、12Vエレキや不安定なローボートで出るのは結構勇気がいる感じ。
沖に出てみると噂の真珠棚。当然初めて目にしました。

いかにも魚が着きそうなわかりやすいストラクチャーなので、周囲をハミンバードHELIX9 G3Nのメガサイドイメージングでチェックしつつ、際や1m離れたラインなどをビーブルのスローロールで探ったりしますが、何も得られる情報がない…

途方に暮れているとオリキンさんが別の場所に移動したようだったので、さっきまでオリキンさんがいたあたりに入って魚探がけを。
しかし先程のエリアと同じく、時々大きな魚影が映るのみで、基本何も得られる情報はありません。
沈みオダなどは一応マークしつつ、ハードルアーだからボトムをピンスポットで攻める手段に乏しいので、スピナーベイトで深いレンジを引くくらいしか思いつきません。
一応やってみたけど何も起こらず。

うーん、魚探頼りで釣りをして沼に陥るパターンに入ってる自覚があるぞ…

ここで直前に発売されて運良く入手できたボトムアップ・リズィーをセット。
タックルはとりあえずベイトフィネスタックル(BLACKLABEL+ BM+681LMLXB&T3AIR6.8L&フロロリミテッド10lb)で。
キャストしてみるといい感じに飛ばせるので、スモールプラッギングにもやはり転用できるようです。

とりあえずブルーバックチャートを!

エレキは踏まずゆっくり風に流されながら、ふと魚探を見ると、はじめてちょっとまともな映り方が1.5mレンジに!
もじゃっとしたベイトの群れっぽいものと、その斜め後ろちょい下に中型の魚影?なのか?
もしかしてバス?とリズィーを後方にキャストして、ファストリトリーブ、スローリトリーブ、ストップ&ゴーなど試してみるも、やはりそんなので釣れるほど甘くはn…

ガン!ギギギギッギギギイ

?!
なになになになに?!
ものすごい勢いでフルロックのドラグがズルズル引き出されていく!
クラッチが切れない!
ロッドで抵抗することも全く許されない超絶な引き!
だめだ、リール壊れるし貴重なリズィーをロストしてしまう…!
外れてくれ…!

ばちん!

…り、リズィーがぁぁぁあ………

とりあえず深呼吸をして、バクバクいってる心臓に酸素を送り込み…
ロッドとリールは無事なことを確認。

ラインはノットから切れた模様

風に漂うラインを巻取り、呆然としていました。
その間、1分くらいなのかな…
突如、誰もいない後ろ(後ろ向きにキャストしていたのでボート前方)からバシャッ!と音が聞こえて振り返ったら、こちらに向かってルアーが宙を舞って飛んでくる?!
なに!なんなの?!

中央くらいに浮かぶ蛍光イエローのモノは

リズィーだ…!

魚が水面でエラ洗い的にルアーを外したんだと思いますが、奇跡的にこっちに向かって飛んできたよw
貴重なルアーを返してくれてありがとう、謎の巨大魚さん…

フロントフックがぐんにゃり…

とりあえずリズィーを回収して、そろそろ帰着時間。
水門あたりをチェックしてるとこんな魚影。

上が150-220kHzの通常2D、下が1,100-1,200MHzのメガダウンイメージングです。
メガイメージングにハッキリ映った魚の形…
こんな大きさ、バスなわけがない。
後ろの2つはレンギョ的な何かなのでしょうが、その前の泳いだ形跡は捕食中だったのか?
なんだかよくわかりません…

時間が迫ってきたので帰路につくと、別のボートの方とちょうど川筋に合流する形に。
ん…?Twitterで見たことある方のような…

どちらからともなくお声がけすると、埼玉のナオさん!
H-1GPXや牛久沼でのトーナメント経験豊富なロコアングラーさんでした!
フル魚探やリチウムバッテリーのテストに余念がない方だと思っていたので、装備が違うから人違いか…?と思いきや、プラでは温存しておられたとのこと。

いつもブログで貴重な情報を拝見していたので、ご挨拶をしました。
自分はまるで何も得られなかったのですが、どうでした?と失礼にも前日プラだというのに伺ってみたところ、なんとキロオーバーフィッシュを釣ってしまったそうで、「プラキングになったかなw」と…
やっぱり凄い方だった…!

ナオさんは水神屋ボートさんだったのでお別れして、松屋ボートさんの桟橋に着けて片付けてると、隣の船の方から気さくにお声がけいただいてしばし情報交換。
静岡から遠征されてるそうでした。
僕のタックルに結ばれたNZクローラーとバラムを見て、「明日はそれで仕留めてほしいなあ!」とw
土手上にいらしたボート屋の方も加わってお話ししていると、H-1GPXには出場されない方が水門近くで40upをキャッチしているとのこと!
うーん…エリアはやっぱり下流でいい、のだろうか…

この日のことを書かれた埼玉のナオさんのブログはコチラ!

H-1GPX新利根川戦 前日プラ(番長) in 水神屋ボートさん

https://ameblo.jp/heki4179/entry-12547171302.html

翌日の本戦、寝坊せず。

帰宅してバッテリーを充電し、日比谷公園でお魚フェスみたいなのやってたので飲み食いしに。
お腹いっぱいにすればすぐ眠くなるだろうという魂胆だったのですが、結局寝付けずw

今回は津久井湖戦でもいっしょだったりゅーさんに加えて、たかはしさんもH-1GPXデビューです!

津久井湖のときは駐車スペースと後片付けで地獄を見たので、駐車スペース事情の違う新利根川ですが、念の為かなり早めに現地入り。
まだボートハウス前の駐車スペースは空きがあったので、おかげでそんなに遠くない位置に駐車できました。

数時間後にはここは激戦の地となる…!
時折何かが岸際でバシャッというけど、バスなのか…?

バッテリーとタックルを船においてセッティング完了。
受付が開始されたのでさくっと受付完了。

めっちゃ眠そうw

前夜入りして車中泊だったランチアさんも受付に。
寝袋忘れたそうでめっちゃ眠そうw

かくいう自分もここで一気に眠気が来たので、朝のミーティングまで車で仮眠することに。
たかはしさんに、万が一時間になっても起きてこなかったら叩き起こしてください…と懇願したとき、たかはしさんがわずかにニヤッとしたような気がしましたが、時間になったらちゃんと起こしにきてくださいました。
神!

これから始まる激戦前の静けさよ…

H-1GPX 2019年最終戦スタート!

今回もフライトカードはピンクを選択。
とくに狙いという狙いもないので何番目でもよかったのですが、なんと2番目!
鈴木美津男さんの開始のラッパの音(DJケオリィー的なアレ)はやっぱり感動しますし、奮い立ちます。
ファーストフライト組も含め、やはり大多数は州の野原方面へ!

フライト順遅いだろうと思ってたらラッパのシーン取りそこねてしまった…

自分も一気に水門までエレキ全開、多くの人は更に前方少し左の真珠棚やさらにその先を目指す様子だったので、昨日みなかったけどさらに奥のほうが良いのかな…とかよぎりつつも、昨日ベイトかも?な映り方をしていた水門を出てすぐ右のワンド状エリアに。

誰もいない!よかった〜と思ってたら後ろのフライトで出た方が何艇か入ってきて、4人くらいでこのエリアをシェアする感じに。
まあ、確固たるモノもないので、むしろ誰か釣ってくれれば粘る理由になるのだけど…

粘ること2時間、なーんもないっす。
まわりの人も全員なーんもないっす。
H-1GPXは他の選手が自分より圧倒的に経験豊富な超強豪アングラーばかりなわけで、その方たちですらバイトも何もないとは…
エリア選択というか、これは地獄級にタフコンディションというか、バスいなくなったんじゃ…というくらい。

諦めて、少し真珠棚まわりも見ようかな、と思ったら初出場たかはし選手はっけん。

奇跡的に数少ない14ftをGETしたGOD

しかし互いのバイトすらないどころか、やはり人がバイトを得ているようなシーンすら見ていないと。
これはいよいよだぞ…!

州の野原の真珠棚をグルっと回ってみました。
ロッドは置いて、魚探かけつつも他の選手がどういう場所を攻めているか、反応はありそうかに注目しながら。
しかし、得られた情報はなく…

既にパーフェクトゲームの可能性が非常に高く、ダメ元でまだ見ていない上流サイドへの移動を決断。
一応道中の目ぼしい場所も見たし、流芯にちらほら映るベイト…とは断定できないなにかに僅かな期待をかけてリズィーをドラッギングしたりしながら。

時折ラインにレンギョ的な何かが触るのか、ゴゴッした感触が手元に伝わってきてドキッとしますが、フックはかからないし、次第に回数が増えてきてドキッともしなくなってきました。

と、ドラッギング中のリズィーが初めてもっていかれる!
昨日の経験もあったので、あまりにもデカそう=魚種違いならバレてくれ、とあがくも、すぐに外れてくれました。

この鱗の小ささは…ニゴイか何かでしょうか。
いずれにしてもスレ掛かり確定なわけで、バスのバイトでないことはハッキリしています。

流芯にナニカの映りが多かった桟橋より少し上流エリアでルアーを阿修羅ⅡFに変えてジャークしてみます。
…パンパン…パンパン…パ、ガッ!ギィイイイイ…ぽろっ

うーん、さっきより大きい鱗…
鯉かレンギョ的な…

と、上流から降りてきたKazさんはっけん!
上流もいまのところ厳しく、他のひとも釣ってる様子はない…

正直もう速くあがってリタイヤしたいくらいになってました。
今度はランチアさんにもお会いできたので聞いてみたら、ランチアさんをもってしてもやはり厳しいが、釣ってる人は見たとの情報!
シャローでメタルっぽかった…?

あまりにも釣れなさすぎて、選手が一様に泡を吹いているような状況。

一応最後のあがきで、もう一度水門あたりまでいってベイトだと思いたい何かが映るエリアをフルメタルソニック、オーバーライド、メタルワサビーでシャクリ倒し、人がやっていない釣りならワンチャン奇跡があるかも!とメタルじゃないバイブレーションでTN/60、MSバイブレーション、ベビーバイブレーション…

目を白黒させながら、投げちゃだめだこれも修行、だ…!と帰着ギリギリまで奇跡を起こそうとがんばり、キャストミスで新品の阿修羅Ⅱを壁に当ててリップ折ったり、根掛り回収機でメタルを無理やり引っ張ったらラインが切れちゃったり、終ぞなにも起こせず、凹むことすら許されずただただ口から空へ漏れ出ていくマイソウルを眺めながら帰着。

途中、最後の最後の最後まで桟橋手前で諦めずに粘り倒すオリキンさんをお見かけし、その様子からやはりオリキンさんをもってしても釣れていないのだろうか、いやこんな状況だからこそ逆転AOYの可能性があるわけで…などと妄想し…

THE ENDでした。

実はハミンバードのおかげで、ストラクチャーの少ない新利根川でいかにもおいしそうなこんな地形を見つけていたので、粘ってみたんですけど、だめでした。
釣れたら( ・´ー・`)どやろうと思ってたけど。

帰着すると隣で天に召されるりゅーさんが。

凹むことすら許されない、とは我ながらキャッチーなフレーズ考えたもんだ、とか思ってましたが、隣に帰着したりゅーさんは凹みきっている…

なんと、バスをフッキングできたものの、痛恨のバラシ…!
みなまで言うまい…
肉体的にも負荷がかかっている中で精神的にもやられたりゅーさんは、この後車で寝込んでしまう…

そして片付けを終えて(津久井湖とは違って、普通に片付け出来てよかった)
ちょうど自分の車の近くでウェイインやっていたので見ていると、全然ひとがこない。
まあ、最後まで人がバイト取ってるシーンすら見てないからなあ。
これ、水神屋はあっちでウェイインやってるんだろうけど、少ないなぁ、なんて思ってたら、ウェイインは水神屋組もここだと聞いて、うは…と小さな吐息を漏らしました。

なんと…いくらハードルアー限定とはいえ、国内ハードルアーの猛者がしのぎを削るH-1GPXで、参加選手115名中ウェイインは6名。

…………?(つд⊂)ゴシゴシ

ウェイインは6名。

そりゃ、自分じゃ事故の可能性すら限りなくゼロに近かったわけだ…

しかし、釣る人は釣る。

片付けを終えて松屋さんのカレーを貪り、出展ブースを少し眺めて、表彰式になるころには日が傾き始めて肌寒くなり。

詳しいリザルトはH-1GPXの公式サイトをご覧ください。

2019年シーズン大会結果 / 第6戦 新利根川 プロショップケイズ・一竿堂 カップ 令和元年11月17日(日)

https://h1gpx.com/2019/6-Shintone/Result.htm

釣り歴1年な自分、過去大会の知識も薄いので、これがどれほど厳しかったのか例を出すことはできませんが、ここまでタフな試合が実在し、そしてそんな中でも釣ってくる人がいるという現実に、クラクラしました。
バス釣りってヤバい。

こんな貴重な経験を積めたことが嬉しくなってくる、パンチドランカー状態。
とんでもない試合だった!!

応援していたオリキンさんも無念のノーフィッシュで、AOYならずも年間2位!
さらに、この後に行われたマスターズカップでオリキンさん優勝!!

オリキンさんの2019H-1GPXはすべて同船撮影で動画公開されています。
(というかカメラ同船って、精神的にも重量や魚へのプレッシャー的にもハンデ背負ってるんじゃないかと…それでも年間2位。プロの矜持、すごすぎる。。)

抽選、ジャンケンなどで色々いただいて、解散。
来年に向けてハードルアーの修行もたくさん積まなければ。

本当にいい経験となりました。
今後、どうしようもなく釣れないシチュエーションに遭遇したときは「あのときの新利根に比べたら…!」と考えられるようになったのではないかと思います。

この日のレポートなど!

ランチアさんのブログ。
やはり1バイト取っておられて、実力のある人は内容が濃い…!

【H-1GPX新利根川】最終戦は激タフオブザイヤー、厳しいからこそ学ぶことが沢山ありました

https://blog.buritsu.com/mrnobite/2019/11/19/h-1gpx_shintone_2019/

Kazさんも1バイト取って無念のバラシ…
ウェイイン目前まで確実に近づいていたのは、やはり実力の証明に他ならない…

H-1グランプリ2019最終戦 新利根川戦に出てみました。

https://fmstaygold.com/2019/11/21/h1gpx-2019-shintone/

りゅーさんは魚体まで目にしてのバラシで、そのドラマ的展開は想像するだけで痺れる…

×H-1GPX最終戦新利根川×

https://ameblo.jp/xxpe-ryu/entry-12546521829.html

初出場たかはしさんのブログ。
とんでもない試合が初戦になっちゃいましたね…
他にない貴重な経験が積めたという意味ではラッキーなのでは?!

H-1GPX新利根川戦に参加! スタート以降のお話です!

https://takahashi-bass.com/archives/20191229h1.html%20/h1/

埼玉のナオさん。
バイトも複数取って、なんと優勝されたサトシンさんが釣ったのと同じポイントもチェックされていたと…!
実力と練習量、それらが揃っても再現しきることは難しい、大自然相手の競技って、奥が深いとしか言いようがありません。

H-1GPX新利根川戦 in 水神屋ボートさんから参加してきました❗

https://ameblo.jp/heki4179/entry-12547324887.html