立体駐車場に入る釣り車を求めて〜WRX STI&アウディS3編

雑記釣り車

「編」とかいってますがそんな頻繁にクルマばんばん変えられるわけじゃないので、続編が出ることは当面ないと思います。

最近では高性能なパックロッドなどの登場で電車釣行などもハードル下がってきてるのかな、とも感じますが、陸っぱりにせよレンタルボートにせよ主流となるのはやっぱりクルマでの釣行になるかと思います。

最近釣り車を乗り換えたので、インプレなどを書いてみます!

都市部の立体駐車場問題がエグすぎる

普通に釣り車といったら、ランドクルーザーをはじめとした積載量にも機動力にも優れるSUVがまず挙がると思うんですが、東京など都市部だと平置き駐車場がマジでないんです。
ごくたまにあるけどプレミア扱いで値段が異常に高かったり。
そうなるとランクルクラスなんて100%選択肢から外れてしまい、ミドルクラスのCX-5だったり、ヴォクシーなど高さのあるミニバンも強制的に選べなくなってしまいます。

一般的な立体駐車場の制限サイズはこんな感じ。

全長

全長はどのタイプでもかなり長く取られているので、ほぼ問題ないと言えます。
(ただし、タイヤ止めがわりと手前にあってかつ無駄に高さが合って、バンパーがめり込んでしまって乗り越えられず、結果としてパレットのめっちゃ後ろ寄りに止めざるを得ないケースもあるので注意です。
 後述するアウディS3はこの問題で全長ギリギリでした。)

全幅

全幅、つまりミラーを畳んだ際のボディの端から端までは大抵1850mm以下なことが多いです。
スポーツカーやSUVでもない限り、タイヤがボディよりはみ出して幅がある、ということも少ないので、実質的にはこれがクルマの最大横幅になります。
ここは擦るとかの問題よりも、立駐のセンサーが検知する幅をクリアできるか?になりますので、かなりシビアに考える必要があります。
1860mmならいけるだろ、という考えはあとで地獄を見る可能性があります。

タイヤ外径

車種やクルマに装備したタイヤ・ホイールによってはここが大きな問題になることがあります。

というのも車検証などにタイヤ外径って書いてないのと、タイヤやホイールの交換、スペーサーを挟んだかなどで外径は簡単に変わります。
一般的に車幅よりタイヤ外径は小さくなるはずですが、スポーツ寄りな車種だと限りなく同じか、場合によってはボディ幅より大きかったりします。

立駐のパレットの横端には鉄板を強化するためのリブなどが飛び出ていたりして、タイヤのサイドウォールをゴリゴリ擦ることに。
タイヤのサイドウォールってめちゃ弱いんです。
こすってるけど平気っぽいな、と思ってたら高速道路走行中にサイドから破裂するなんて最悪の展開もありえますので、タイヤ外径はマジで要注意です。
もちろんホイールはそれより先にガリ傷まみれになって泣くことになります。

またホイールベースという言葉がありますが、意味が違うので要注意。
タイヤ外径はついては実際に測ってみないとわからないことが多いです。

全高

ハイルーフ対応パレットなどもあったりしますが、数は充分でないことも多く、大体は1580mm以下なことが多いです。
これはルーフについてるフィン型のアンテナなども含んだ、クルマの中で最も高い部分になります。
全幅の項と同じで、センサーが検知するかどうかの側面が大きいところ。

これが低いがゆえにギリギリで入らないクルマが多く、逆にこの問題を意識して、アウディQ2などの全高1580mm以下の「立駐に入るクルマ」もリリースされています。

ハイルーフパレットに頼って高さのあるクルマを選ぶと、自宅などではいいですが、都市部で外出先の立駐には入らないなどで困ることもありますので、慎重に考える必要があります。

最低地上高

立駐のパレットはだいたいがタイヤの溝部分だけ低く、タイヤの間の部分は盛り上がっています。
ここが意外と落とし穴で、車検証での最低地上高はクリアしていても微妙に腹を擦ることがあります。
立駐側の制限値を超えていれば大丈夫ですが、ピッタリだったりすると要注意。
エレキやバッテリー、デッキなど重い荷物を積むことで簡単に最低地上高は下がりますし、タイヤの空気圧でも多少変わります。
空気圧を少し多めに入れるっていう方法もありますが、一長一短ありますので奥の手に。

タイヤの空気圧が多い少ないで何をもたらすかが気になる方はググって学んでください。
既定値通りにいれるのが通常ベストで、多くても少なくてもリスクがあります。

重量

重めのクルマで最大積載量まで積んでたらアウトかも…?
そんなシチュエーションあまりないかと思うので、よっぽどでなければ問題ないはずです。

ちょっと大きめの立駐もある

これくらい余裕あるタイプの立駐もないことはないです。
先に挙げたタイプよりはいくらかゆとりがあります。

立体駐車場に入るクルマの条件まとめ

・全幅:1850mm以下(実質1800mmと考えたほうが安心)
・タイヤ外径:1760mm以下(かなりシビアなので実質1730mmと考えたほうが良い)
・全高:1580mm以下(ピッタリでも大丈夫なことが多いが、格納できないアンテナなど注意)

この3つが大きな問題として立ちはだかります。

立体駐車場に無理にクルマをいれると。

よくあるらしいのが、入れてみてなんとか入って、センサーもOKと言っていたから安心して降りた。
しかし、次に使う人が立駐を操作して、パレットが動き出したときに揺れたりした影響で初めてセンサーが検知して、立駐が動かなくなるケース。
こうなると次の人がクルマを出せず、持ち主を呼び出してどかすまで大変な迷惑がかかります。

センサーが検知して止まってくれればまだよくて、最後までセンサー検知できずにパレット回したら、はみ出ていた部分が他のクルマにめり込んで将棋倒し的にたくさんのクルマが損壊、立駐もめり込んで故障、4桁万円以上のとんでもない賠償金額を請求される、なんてケースもたまにニュースとかで見かけます。

立駐はなにかと恨めしく思うことが多いですが、とはいえしっかり確認して使わないと、とんでもないことに発展してしまうリスクがあるので最大限の注意が必要です。

スバルWRX STI type S(VAB)を釣り車にしていたとき。

スポーツカー好きにとって現状最高のクルマの一つであると自分は言い切ります。

いいところ。
・フルノーマルで308ps!
 成熟されたEJ20エンジンとツインスクロールターボが織りなす、排気量たったの2000ccのカッ飛びパワー。
・4ドアで社内も広く、スポーツカーにありがちな居住性殺して性能を取る、という設計ではないこと。
・マニュアル車好きなら現行国産ハイパワーといえばWRXか現行シビックTypeRか。
・スバル伝統のWRパールブルー、いかついフロントマスクや大型リヤウイングがもたらす最高のエクステリア。
・各種スポーツドライビング向け電子制御が凄い。走行中にデフ前後配分を切り替えられるDCCDや、エンジン特性を燃費重視からフルパワーまで切り替えられるSI-DRIVEは感動する。
・スバルの長年の歴史が詰まったAWDは、去年の大雪のときノーマルタイヤでもなんなく自宅まで帰れたほど。(真似しないでください…)
・AWDで強烈な剛性がありつつもアンダーステア出過ぎってこともなくよく曲がる。type Sは純正でビルシュタインダンパー装着。
・このままサーキット行っても十分楽しめるほどのスポーツサラブレッド兼街乗りも出来る懐の広さ。

わるいところ。
・2000ccで308ps叩き出すわけで仕方ないけど、マニュアルなのに燃費は激悪。
 街乗りオンリーだと6km/lとか平気で割り込んでくる。高速メインでも10km/lなんてなかなかない。
 ガソリン満タンから超絶燃費走行がんばってもトリップメーター400km超えるとガス欠寸前。(400kmまでもたないことも多い)
・ビル足だから当たり前だけど、ゴツゴツと硬い揺れ方をする。
・大パワーを受け止めるには純正クラッチが弱い。すぐ焦げる。まともに乗りたい人はスポーツクラッチに載せ替えたほうがいい。
・レヴォーグと同一プラットフォームなので顔はほとんど同じ。クルマに詳しくない人には「レヴォーグですか?」といわれて複雑な気持ちになる。

釣りクルマとしては積載量が気になるところです。
とくのレンタルボートスタイルでハイデッキやエレキなどかさばるものを積むとどうなるか、がこちらです。

トランクもスポーツセダンにしては広いですが、タックルボックスなどでパンパン。
バッテリー置けるスペースは助手席足元のみ。最長6.11ftのロッドは束ねてこんな感じで入ります。
後部座席にハイデッキを斜めでギリギリ。その隙間にエレキ、バウデッキ、発泡ブロックなどを。
反対側から。台車は自宅と駐車場までのバッテリー運搬用に。
よくこれだけの荷物が入ったもんだ…

ギュウギュウ詰めで一人乗りになりますが、なんとか積むことは可能です。これは実は素晴らしい。
スポーツカーとしてのクルマ好きを満たしつつ、がんばればレンタルボート釣行もこなせる。
バッテリーの上に足を置く窮屈さに耐えられるなら、一応2人乗れないこともない。

車体サイズは全幅1795mm、全高1475mmで立体駐車場にもギリギリ入ります。
ただしタイヤ外径は太いので、本当にシビアな車庫入れ出しになるため、狭路運転に自身のない人は避けたほうがいいです。
最初の寸法の立体駐車場に入れた写真がコチラ。

写真だとまだ余裕あるように見えるかも知れませんが、両サイドそれぞれ指2本くらいです。
パレットに入庫するとき、鏡に写ったナンバーとパレットのセンターを1cm単位で合わせてまっすぐ慎重にいれないと、簡単に擦れます。

同一プラットフォームでステーションワゴン、オートマになったレヴォーグという選択肢もあります。
セダンのWRXでも詰めたのだから、レヴォーグならもう少しゆとりもって積めそうですね。
レヴォーグでもSTI versionならオートマながらも同じ308psと、パワーもありそうです。

とにかく速いので釣り場までの道のりは楽しく速く過ごせます。
スバルはとにかく「運転する楽しさ」に重きを置いたクルマ作りをしてくれるので、クルマ好きならWRX STIはまず間違いなく満足できるはずです。

アウディS3を釣りクルマとして使ってみた。

大好きで最高だったWRXでしたが、積載量の問題から乗り換えることにしました。
レヴォーグSTIにしておけばまるっと解決だったのかもしれませんが、WRXラバーとしては逆にレヴォーグ嫌なんですよね。オートマだし。

そんな中、立駐にはいる釣り車で積載量のあるステーションワゴン型、かつあんまり遅いクルマじゃ嫌…ってことで見つけたのがアウディS3スポーツバックでした。
A3スポーツバックと見た目はほとんど同じで、エンジンや車体足回りなどに獰猛なチューニングが加えられたスパルタンモデル。

いいところ。
・さすがに欧州車、質感や静粛性、乗り心地はWRXの比ではない。
・パワステが頭よく、低速時は小指で回せるほど軽く、高速時はずっしり重くなって安定感抜群。疲れない。
・285psのTFSIエンジンは、走行モードをスポーツ/ダイナミックに変えた途端に排気音が野太く獰猛なものに切り替わって、ゴリッゴリ進む。たしかに速い。
・アウディのオートマ「S tronic」がすごい。こんなギヤチェンジ見たことない。オートシフターついてるレーシングバイクみたい。
・アウディのAWD「quattro」の安定感。悪路走るようなクルマじゃないけど、4輪ちゃんとトラクションかかってる安定感はある。
・アダプティブ・クルーズ・コントロールが頭いい。前のクルマとの車間をセンサーで検知して、アクセルとブレーキは自動運転。高速道路とか渋滞での疲労感は全然違ってくる。
・知らない人から見たらオジサンの乗るアウディにしか見えないけど。「S」のエンブレムの意味に気付いてる人だけわかる、シブいスタイリング。決してやんちゃな印象は全くないのにカッコいい。
・2000ccでパワーあるオートマなのに燃費は結構いい。ガソリン満タンで千代田区から亀山ダムを往復して、ガソリン残量目盛りが1個半消えたのみ。たぶん4往復くらいできそう。

だめなところ。
・スポーツカーではないので当たり前だけど、WRX STIのほうがそりゃ速い。
・スポーツカーではないのでry、コーナリング性能なんかはWRXに全く及ばない。WRXの感覚で高速コーナー入ると車体が姿勢崩しかけて焦る。とはいえ非スポーツカーとしてはよく曲がる。
・スポーツカry、いろいろ頭よくて快適なだけに、クルマを操る運転する楽しさがかなり薄い。乗らされてる感。
・思ったより積載量はない。3クラスではそりゃそうか。
・アウディの独特のナビやオーディオ周りが使いづらい。MINIもそうだけど、コダワリより使いやすさ優先してほしい。

実際にエレキ、ハイデッキ、バッテリーなどレンタルボート機材を積み込んだ様子がコチラ。

リヤシートは倒さないとハイデッキが入らない。折りたたみ式デッキならいけるかも…?
インテリアバーを前席にかけて、そこにティップガードを付けたロッドを差し込み。6.11ftでほぼ限界です。
後席は使えない。足元にバッテリーを置けるのはありがたい。
うまく詰めばもうちょっとモノは入りそうだけど、わりとパズルです。

積載量を期待して乗り換えたわりに、そこまで劇的に改善しませんでした。
まあ助手席を安定して確保できるしいいかな。

パワステやクルーズコントロールが頭いいので、運転疲労感はかなり少ないです。
とくにアクアラインみたいな真っ直ぐの渋滞では効果抜群。
なれてきちゃうとむしろ居眠り運転で横方向でぶつけたりしないか心配。

今の所、クルマ好きとしてはWRX STIのほうがよかったかなー感がありますが、スポーツカーではないけど速くて快適という意味ではS3ももちろんいいクルマだなと。

サイズは全幅1785mm、全高1440mmと立駐に入る条件はクリアしていますが、最低地上高が予想以上に低いです。
車体下側のオイルパンかな?2つかなり出っ張ってるところがあって、気をつけないと簡単に腹擦りします。

その他立体駐車場に入って積載量のあるクルマ候補

マジで選択肢が少ないです。
以下、検討したクルマを列挙します。

アウディQ2

https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q2/q2.html

画像はアウディ公式サイトより

アウディが立体駐車場問題を意識してリリースしたQシリーズコンパクトSUV。
Q3が立体駐車場入れば最高だったのですが、入りません。
Q2はサイズ的にはクリアしているものの、積載量はやはり限度がありそうですね。
またエンジンはパワーが抑えられているので(116ps〜最上グレードで150ps)、クルマを楽しみたい勢にとっては不満が残りそうです。

BMW X2

https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/x-series/X2/2017/at-a-glance.html

画像はBMW公式より

アウディQ2と同じく、立体駐車場問題を視野に入れてX1とX3の中間的存在としてリリースされたX2。
ただしサイズが全幅1825mm、全高1535mmと横幅が結構大きいです。
立駐によってはかなり限界スレスレな感じがあるので事前にしっかり確認が必要です。

パワーはQ2より若干高めなものの、最強グレードM35iは300ps超えとはいえいろいろとぶっ飛んでるのでなかなか選びにくく。
その他グレードは200ps以下帯なので、やっぱりもうちょっとパワーほしいかなーと自分は思ってしまいます。

マツダ CX-3

https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/

画像はマツダ公式より

CX-5の弟分。
CX-3だと一気にデミオのSUV版感が出てしまうので、CX-5を諦めて選ぶとすると微妙な感じ。
サイズは全幅1765mm、全高1550mmなのでギリギリ立体駐車場に入りそう。

全体的にCX-5よりはデミオなので、自分は正直選択肢に入りませんでした。
マツダお得意のクリーンディーゼルや、マニュアル設定があったり、マツダだな!感は好きなんですが。

いけそうな気がしても立体駐車場に入らないクルマ

・C-HR
・フリード
・オデッセイ
・BMW X1
・アウディ Q3

この辺、全部サイズで無理です。
ハイルーフならいけるのも混じってるけど。
C-HRなんかは見た目の割に積載量が乏しいらしいので、そもそも釣り車にはちょっと微妙かも?

立体駐車場に入るベストな釣り車はなにか

いつか次に乗り換えるときに向けて、ベストな立駐釣り車を探していこうと考えています。
こんなクルマいいんじゃない?とか、自分は立駐だけどこのクルマで快適な釣り車だよ!とか、コメントいただけたらうれしいです!

おまけ

WRX STI type S(VAB)の前はインプレッサWRX STI(GVB)でした。
ほとんどVABとサイズやスペックは同じで立体駐車場にも入ります。
GVBのほうがスパルタンなエンジン特性でよりドッカン!VABは扱いやすくチューニングされた感じ。
車体剛性や電子制御などはVABが圧倒的でした。

スバルラブ。

新旧インプレッサ&WRX。GVBは顔つきが微妙でしたw