最弱トーナメントジャンキー、房総チャプターで大事件を起こす
大変ごぶさたしております。
2021年も5月を終えようとしておりますが、やっと2本目の記事です。
重い腰を上げて記事を書くほどの事件が起きてしまいました。
2021年も収まらないコロナ禍、緊急事態宣言あけての開幕戦
2020年はJBTOP50も全戦中止、今年のシーズンインのタイミングでも第3波?4波?が広がって収束の気配が見えない状況で、誰しもストレスMAXな日々です。
亀山湖で開催されるNBCチャプター房総は、3月末の第1戦はギリギリ緊急事態宣言が解除されたタイミングで、なんとか開幕できたのでした。
1戦目の参戦記は記事にできておりませんが、非常に厳しいコンディションでノーフィッシュでの帰着となりました。
全体的にかなりのローウェイト、低ウェイイン率で、ギリキーパー1匹でも持ち込めてさえいれば貴重なポイントを獲得できる結果だったのですが、冬の釣りくらいにスローダウンすべきと気が付くのが遅れに遅れて、気がついたら時既に遅しMAXという、未熟者っぷり全開な内容でした。
かんたんに振り返ってみます。
試合開始1時間くらいでこの日のメインタックルだったパワーフィネスロッドを折ってしまうというトラブルまで…
プラでは厳しいことはわかりつつ、本湖の水が動くエリアに隣接したカバーで粘れば600g前後の魚が穫れることを見つけており、余計なことはせずカバーに魚が入るまで粘り倒す作戦でした。
開戦直後から目星をつけていたカバーに最速で入り、帰着まで移動しないくらいの覚悟で。
ところが、1時間程度で前述の通りメインにしていたパワーフィネスロッドを折ってしまい、動揺しつつもベイトフィネスやヘビーカバータックルで粘り倒し、待望のショートバイトを取るも乗らないという展開。
竿は折れても心は折れへんぞ!と気持ちを強く持って、試合開始から3時間程度して初めての移動。
しかしワンドから出てみて異変に気が付く。
これは、予想以上に釣れてないのでは…?
他の選手の雰囲気がなんというか重い感じ。
ライブウェル回ってない船が多い。
これは、強烈にタフい!!
1本でも持ち込めれば、それがもしちょっといいサイズならシングルも見えてくるのでは、と気を奮い立たせて、カバーを切り捨てて冬っぽい釣りでサイズ狙いにシフト。
オーバーライドでミドルディープをシューティングしたり、調子ぶっこいてドライブビーバーマグナム投げたり…
当然のようにノーバイト。
あかん、あかん、みんな苦しいはずだ、とにかくキーパー集めなければ!!とシフトしたのは帰着まで残り1時間強。
ドライブビーバー3インチのヘビキャロやエコレッグワームのダウンショットを握ってとにかく1匹を捕まえに奔走しますが、手遅れも手遅れ。
帰着遅れ失格ギリギリまで粘ってバイトが得られないままで終了…
書いてて思い出してつらくなってきた。
最初からディープフィネスやって1匹を確保すべきだった。
上位はミドルディープフィネスで揃えてきた方と、時合でカバーで連発した方だったので、カバー粘りも間違ってなかったし、さっさとフィネスに切り替えるのも正しかった模様。
惜しいところまで近寄れてたのに、情けない…😭
第2戦も開幕されることに
スポーニングが絡むライブウェル禁止期間を経て、第2戦は5月中旬の予定。
しかしもう何度目かわからなくなってきた緊急事態宣言が延長され、近隣含めた各地のチャプターは延期or中止…
房総も中止かなぁ…と思ったら、開催の方向とのこと。
房総チャプターのブログ
http://nbc-bousou.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-2a49fb.html
亀山湖釣舟協会の意向に沿う形とのことでした。
ここで多くを語ることは避けますが、桟橋係留中のボート上でもフェイスシールド装着義務を敷くなど、第1戦よりさらに厳しい感染対策が徹底されていたことは記しておきます。
ちゃんとプラ出来ず
ともあれ開催されることとなり、気合を入れてプラの日程を組んでいたのですが、なんとも情けない自爆トラブルでプラが出来なくなってしまい、多額の出費をやむなくされ、いったん当日の予約をキャンセルする事態に。
詳細は自粛しますが、あらゆる道具が水没してしまうという大トラブルでした。
とくにリチウムバッテリーを壊してエレキの動力源がなくなってしまったことが痛く、ボイジャー3発をレンタルすればなんとかなるけど…
落ち込みまくってもう釣りやめようかなってところまで追い込まれておりました。
しかし偶然、なんの因果か、その日はPayPayボーナスが超大量な日で、エヴォテックSE-36700が格安で買える上に、即納で月曜日には届くということをしり、とはいえ安い買い物ではなく清水から飛び降りる気持ちで購入。
翌日はミシマ釣具まで行ってSE-36700が入るバケットマウスBM-9000やNBCトーナメント出場に必要な道具(いくつかダメにしてしまった…)を買い揃え、なんとかなんとか出場できる準備を整えました。
シンカーケース丸ごと紛失でシンカーも0個。
泣く泣くリューギのシンカーケースを書い直し、最低限のシンカーのみ買い揃えて。
そして当日、一睡もできず亀山湖へ
仕事でもトラブル続きで胃を痛める状況で、試合前夜も遅くなってしまい、帰宅して風呂はいったら時計はてっぺん前。
寝たらダメだ、とそのままかなり早く亀山湖へ向かって出発し、ボートセッティング。
魚探やライブスコープも動かない疑惑があった中、動いてくれて大きく深呼吸。
エレキも当日初利用のエヴォテックで動くことを確認して、水没してしまったままのタックルも最低限動くことを確認。
プラも出来なかったので、プランも何もありません。
今年の春から修行をはじめたサイトで、見えた魚を片っ端から釣っていくくらいしか考えてませんでした。
開戦。裏をかくしかなかった。
タックルチェックや受付を済ませ、準備完了。
感染予防対策で、今回は特例の桟橋でのミーティングとなり、準備を終えた船から係留ロープを解いて桟橋近くの沖で待機する形でした。
いざ開幕、自分が未熟なサイトをするなら折木沢方面なのですが、房総チャプターの猛者のみなさまが上流方面へスタンバイしているのを見て、この中に割って入るのは不可能と考えました。
ならば本湖方面、と考えるも、こちらも同じく多くの猛者がスタンバイ。
そりゃ、そうか…
開戦時間となり、上流・下流それぞれに散っていく選手たちを横目に、自分はスタート地点のつばきもと桟橋からほど近い漆淵〜カラス宿、白鳥島エリアに留まって、他の選手の大部分が見えなくなってから釣りを開始。
未熟なサイトで戦うとはいえ、朝から今にも降り出しそうなローライトで、予報では昼には5mmクラスのまとまった雨になる模様。
自分のスキルでは雨サイトなんて無理!!
朝のうちにキーパー1匹でもいいから捕まえなければ、と目を見開いて、既に濁りかけていて容易には見えない水中を睨みつけます。
馬の背あたりでストラクチャーにつく30cmクラスを早々に発見。
つたないサイト修行で学んだ経験を元に、反応を見ながら着水点やルアーを高速でローテーションしながらアプローチするも嫌がってる感じが強い。
あまり粘らずに10分程度で見切って次へ、次へ、とアベレージ通算3匹くらいに挑戦しながら、釣れそうな魚を探します。
めちゃくちゃ見づらいところにビッグバス発見
そのまま釣り進んで岩の上島対岸の白鳥島の付け根あたり。
40cmクラスが1匹、2匹…釣れないこともなさそうだけど、ううむ、とどう攻めるか考えつつ、あたりを注意深くみながら移動していくと、濁りで見えづらい場所にピタリと静止する巨大なバスを発見。
こんなサイズ、サイトで挑戦したこともない。
でも、もし万が一釣れてしまったら、いいところ食い込めるだろうか。
いやしかし、第1戦と違ってしっかり釣れるシーズンだし、上位の方々はこういう魚も狙って追加したハイウェイト持ち込むだろうから、気負っても仕方ないか。
とはいえ、上位の方たちはとっくに上流にいったようで、このあたりは人があまりいない、そんな場所でキッカー見つけられたこの好機を逃してなるものか。
相手はストラクチャーに着いてじっとしてるので、GHOSTのダイヤルを1にしてほぼ無音にし、距離を取ってアプローチを開始。
サイコロラバーやmmz、アースワームやスワンプミニやエコフリックシェイクのノーシンカースローフォールからやったのかな。
少し遠くに投げて落としていっても、そのままボトム放置しても無反応。
ちょっと近い位置に落としてみると嫌がって逃げるが、また近くの見えづらいストラクチャーに着いて停止。
サイコロラバーのダウンショットやパワーフィネスジグ+D2HOG、ちびDワームのネコリグなどをわずかなカバーに絡めてボトム方向で誘ってみるも同じく無反応、近すぎると逃げる。
ならばとちょっとだけ出てるオーバーハングともいわない草に引っ掛けて、SVSBやPFジグの吊るしで表層で誘ってみる。
近くから大型のギルやノンキーバスが集まってくるが、スーパービッグは無反応。
真逆の発想でドライブビーバーマグナムをノーシンカーで落としてボトム放置、たまにピク…ズル…と動かすようなことをしても無視。
ダメ元でエコレッグワームのDSなんかも入れて、何やっても無視or移動。
ブラシレスエレキであることも効果があったのか、はたまたアプローチが少しは上達したのか、もしくはバスが移動したくなかったのかはわかりませんが、1時間は粘ったのにビッグバスはまだ視界に残っていました。
起死回生の反応を見逃さなかった
自分のスキルや引き出しでは何をやってもダメか。
上位の方はこういうのを見つけた時点で大チャンスで、しっかり釣ってスーパウェイト叩き出すんだろうか。
そんなことを考えつつ、しかしまだ見えているビッグバス。
諦めきれず、ならば逃げられても構わないから、強気に攻めてみよう、と手にしたのはT.H.タックルのジョイントパパゾーイ。
2019年ののむら年末大会でまぐれ優勝してしまったとき、しんじさんからプレゼントでいただいたものだったはず。
岸際を高速巻きして止めて、リーリングでヒラ打たせたとき、ビッグバスが初めてピク…と反応したように見えて。
回収して再度同じことをすると、やはり見てる、気にしてる感じがする。
ビッグバスの手前から沖方面(ボート側)へ逃げるように動かすと、着いてきた!!
しかしボートに近づきすぎてる…とても食う距離や勢いではない…
このまま接近しすぎて逃げられるのか、それも仕方ないか、と諦めかけたとき、無意識にエイトトラップぽい動きをゆっくりさせたところ、ビッグバスの目が見開いたような感覚があってちょっとスイッチ入ったような?
そんなわけあるのか…?と疑いつつも、ちょっとスピードあげて八の字を描いてみると、明らかにスイッチが入り始めて、ジョイントパパゾーイに着いてくる。
しかし不慣れだし、疲れるし、どうしたらいいのかわからない。
1分くらいはやったのか、人間が疲れて一旦止めると、スイッチが入っていたビッグバスもストップして、しばらくルアーを見つめたあと、ゆっくりと離れていく。
ああ、まあ、無理だよなぁそんな付け焼き刃…
しかし、バスは少し離れた位置で、先程とは打って変わって興奮したような雰囲気でこっちを見ている。
まるで、「もう一度やってみせろ!!」と言われているような、そんな感じ。
ならば、「来いよ!!」ともう一度ルアーをビッグバスの近くにキャストし、ゆっくり引いてくると着いてくる。
船べりで再度のエイトトラップ開始…さっきよりもさらにスイッチが入ってきて、ついに空振りのバイトが交じるように!
こいつ、食う気か?!
バシャ、バシャ、バシャ、バフッ(空振りバイト)、バシャ、バシャ、バシャ、バフッ(空振りバイト)…
体力消耗と空振りバイトを見た興奮で爆発しそうになる心臓を押さえつけて八の字を描き続けるも、またもこちらが先にノックダウン。
サイドフックにラインが絡まって、ちゃんと泳げなくなってストップ。
しかしバスは、またもゆっくり離れていって静止し、こちらを見ている。
よし、決着をつけようじゃないか。
ラウンド3、激闘の中で見えた勝ち筋
3ラウンド目も同じように始まり、船べりでエイトトラップを始めると、それまでを超える極限のスイッチの入り方。
もはやバカになっていると言える状態で、巨大な口で水面をバフゥッ!バフゥッ!!と空振りバイトを連発。
しかし、こちらも負けじとルアーを八の字に逃し続ける。
異様な興奮を誘う光景にもだんだん慣れてきて、少し余裕を持って状況を俯瞰できた。
ああ動かすとサイドフックにラインが絡まる。
ヤツの空振りビッグバイトはこの位置で起きている。
ならば、こうすれば…
と見極められたところで、空振りビッグバイトを見届けて、ここだ!という場所でジョイントパパゾーイをビタリと停止。
見切られるかどうかの賭けだったが、前回の空振りビッグバイトからわずか数秒のその刹那、バスは躊躇なくルアーを丸呑みに掛かる!
ここから呼吸をしていたかは覚えていないけど、まずテールフックが口に掛かっていた。
ワンフックに見えた。
超近距離とはいえ、このまま寄せてバラしたら、この千載一遇の奇跡、悔しいどころではない。
猛烈に暴れる巨体は、水中で見えて思っていたよりはるかに大きい。
ティップから垂らし10cmくらいでエイトトラップしていたので、いったんクラッチを切ってラインを1m程度出した。
ロッドを逆方向に倒して、サイドフックが掛かることを狙う…掛かった!
これなら大丈夫!と冷静に左手でランディングネットを持ち、ロッドを立ててネットイン。
超至近距離だから、ネットまでも近い…
頼む、入ってくれ…
入った。
このネット、かなり深いタイプなのに、ネットからロケットしそうなくらいの意味不明な巨大な魚体だった。
水中で見えていたより全然でかい。
夏に初めて釣った50upを軽く凌駕している。
何cmあるのか全くわからないけど、測る余裕がない。
測ろうとして逃げられたら死ぬどころの騒ぎじゃない。
このとき、下手したらロクマルいってしまったのではないかと思っていた。
同様に、ウェイトを測る余裕なんてありゃしない。
今はとにかく、まだ空のライブウェルにこのモンスターを入れることだ。
ネットを手で巻くようにしないと勝手に飛び出していきそうだったので、ネットを巻いてボート後方ライブウェルへ。
これまで幾度となくロケットをして悔しい想いをしてきた過去がフラッシュバックしながら、もう同じ過ちは犯さないと、しっかりライブウェルにキープしてビルジポンプのスイッチをON
やった。
勝ったのだ。
激闘を制したのだ。
足の感覚がなくなり、空から他人事を見ているような気分になり、今起きていることが現実なのか?そりゃ現実だろう!と自己ツッコミを入れながら、こみ上げてくる喜びは叫びに変わろうとして、でも声にならず、う、う、うぅぅぅぅ…と唸るしかなく、その場で立ち尽くしながら偉業を噛み締めた。
一生忘れることなどできないであろう数分間が、脳の一番奥に焼き刻まれた瞬間だった。
こうなれば、好成績を意識するしかない
喜びをさんざん噛み締めたそのあとで、上位の方はハイウェイトを叩いてくるにせよ、もう2本いいのが入ったらお立ち台が見えてくるんじゃないかという妄想に襲われました。
こうしてる場合じゃない、時間はまだ9時前。
いい魚を探さねば。
ふとさっきまでビッグバスがいたあたりを見ると、違和感が。
あの黒くてでっかい影、バスじゃないか?
注意深く確認すると、やはりバス!
それも、いまさっきライブウェルにキープしたのと同じくらいの…巨大なキッカー!
スーパーキッカー2本を持ち帰るという欲望がこみ上げてきて、こいつと心中する!と腹を決めて、バトル開始。
今度のは岸際のえぐれの奥でジッとしていて、すぐ上にはオーバーハング、手前にはレイダウン、なかなかに難攻不落な感じ。
PE0.3号のサイトタックルで挑むのは無謀に思えたので、しかしフロロ4lbを巻いたポイズンアドレナ264ULやBLX SG6011UL/MLXSを使ってSVSBの吊るしやサイコロラバーのダウンショットで難しいキャストに挑戦し、パワーフィネスで吊るしたり中層・ボトムでシェイクしたり…
が、やはり完全に無視。
全く動かないので、やはり魚っぽい流木かなにかじゃないか、と思わせるくらいに見えづらくてルアーを送りづらい場所に鎮座している。
試しにスモラバを吊るしから沈めてバスの上に置いてみても、それでも動かない。
完全にスイッチオフというか、動く気がなさそう。
これもまたしばらく粘り倒すも、最後は沖を走ってきたボートの引き波がショアラインのえぐれに入ってザブンとしたところで、巨大なバスは深い濁りの中へ消えていった…
また帰ってこないかしばらくあたりで別の見えバスにサイトを仕掛けつつ待ったけど、帰ってこなかった。
時間は10時、まだいける
ついにこのエリアを見切って移動を開始。
まだ時間は十分にあるから、35cm以上だけに絞って見えバスを攻略して移動していくことにしました。
1匹目を釣っていた途中から雨が降り出し、自分のスキルではサイトはとても難しくなっていたけど、それでも本湖に着くまでの区間で40クラスを3匹くらいは見つけて挑戦したんだった気がする。
途中、40cmくらいのにフックが掛かるも、すぐ外れた。
本湖にたどり着いて、雨が一気に強まって土砂降りに。
まだ余裕はある、と思っていたのだが、気がつけば移動を考えると残り1時間くらいしかない。
ライブウェルにはまだモンスター1匹のみ、これを生かさないことだけは絶対にあってはならない。
腹を括って、サイズ狙いを打ち切ってとにかくキーパー集めをすることに転換。
STEEZレーシングデザインRD6101ML+FBにSTEEZ AIR TW500XXHLを取り出し、ベローズギル2インチの5gヘビーダウンショットをリグる。
土砂降りの中、ここから自分史上最高クラスの鬼集中モードに入り、ズブ濡れでうまくサミングできないスプールでひたすら超高速にショアラインのカバーを撃ちまくりながら移動しまくりました。
結果、1時間で5,6匹、10分に1匹ペースでばっこばこに釣ることに成功したものの、ノンキー、ノンキー、25cmピッタリ、30cmくらいのが抜き上げたら空中でフック外れてボート反対側へオートリリース、ノンキー、26cm、みたいな感じでアベレージすら入ってくれず。
それでも25cmと26cmを超貴重な魚としてライブウェルに収めて、1匹だけ入った30cmくらいを悔やみつつ、帰着に必要な移動時間ギリギリまで粘り倒して…
タイムアップ。
自分の実力以上によくやった、結果はどうであれ満足しかない!と自分の心に聞きながら、つばきもと桟橋を目指して大急ぎで移動。
無事、帰着締切5分前に申告を完了。
最後の関門は、ライブウェルからウェイインバッグに移すという試練。
ここだけは勘弁してくれ、頼む、頼む、と泣きべそをかく寸前で、ネットをあてがいながら必死にバッグへ移す。
バッグのチャックを締めてエアポンプON。
ミッション・コンプリート、もう、事故はない。
そして検量へ。
長い検量列、死魚・フック飲み判定クリア、検量員が驚く
検量所にはとても多くの選手が魚を持ち込んでいました。
雨パワーもあってかなり釣れてた様子。
こりゃ、上位の方はすごいウェイトかもしれないな、自分の魚はデカイけど、これでもビッグフィッシュじゃないかも。などと考えてたら検量の順番がきた。
「デカ!!!!」といわれてにんまりしてしまう。
「でかいっす!!」と答えたら、どうやらここまでの最大魚っぽい。
長さを測りましょう、と言われて、そういえば自分でも測れてなかったのでどきどき。
まさかのロクマルなのかしら。
係の方が「ごじゅう……ろくてんさんセンチ!」と。
ロクマルの夢は叶わなかったけど、それでも圧倒的な自己記録更新をこのチャプターの本戦でやれてしまったことに喜びが隠せませんでした。
ウェイトは2500g前後で、ギリキーパー2匹を加えて2900gでウェイイン。
オートリリースした30cmが入ってたら夢の3kgだったっぽいのがちょっとだけ惜しい。
係の方から写真撮りますよーと言われて、これはつまり、上位の可能性が高いってことかとドキドキ。
突き出して詐欺写真にせずとも十分にバカでかいモンスターキッカーでした。
結果、僅差の準優勝
試合結果はスーパーハイウェイト戦ではなく、3kg超えたのは優勝の方だけで、145g差で2位準優勝という奇跡に恵まれました。
自分のような未熟者が、あの房総チャプターで準優勝…
夢でも見ているんじゃないか、とふわふわした感じになって、釣り方インタビューもしどろもどろ情けなくあうあうしていたような気がします。
他の方の釣り方は次元が全く違っていて、しっかり狙っていいサイズを揃えておられて、スーパーキッカーに助けられただけの自分はまぐれストライク感がはんぱなく、ちょっと恥ずかしかった…
とはいえ、キャストも満足にできない最弱トーナメントジャンキーごときが、まさかまさかの、まさかの準優勝。
嬉しさを表現する言葉が見つかりません。
振り返ってみて
スーパーキッカーをエイトトラップで釣るという奇跡は、再現性など皆無の偶然の結果でしかないと思います。
ただ、このところがんばってたサイト修行をしていなかったら、あの魚は見つけられなかったろうなと思うのは確かでした。
以前の自分なら絶対見つけられないし、上位の方があのタイミングであの場所にいたら、確実に見つけていただろうと思う魚でした。
そういう意味では、練習や努力がひとつ実ったのはあまりにも嬉しいことです。
次に、1時間以上も戦って逃げられず、結果キャッチに至れたこと。
今までの自分だったら操船ミスやアプローチミスで魚に逃げられていたはずです。
よく1時間ももたせたものだと、自分でも嘘のように聞こえてしまいます。
たくさん逃げられちゃう経験したもんなぁ。
そして、なぜあそこでエイトトラップを繰り出せたか。
実は、少し前に全然違うエリアで60、いやもっとかも?という魚を見かけていたのです。
そのときはなす術なく逃げられましたが、あれを釣るにはどうしたらいいんだろうかと思案して、その次の釣行でバラム300を持ち込んでエイトトラップを試していたのでした。
XXHみたいな剛竿を振り回すのはへたれな自分の筋力では無理があり、キャストは諦めて、結局少しエイトトラップの練習をしたくらいでした。
もちろん、それで浮いてきたり見に来たりする魚など皆無でした。
ただ、この1件がなかったら、あのときジョイントパパゾーイでエイトトラップを仕掛けるという発想は絶対に生まれようがなかったはずで、ここに繋がったんだなぁというところでは、偶然ではありつつも運命的なものを感じてしまいます。
やっててよかった。あのとき偶然ロクマルを拝めてよかった。
時間配分も未熟さ全開でした。
スーパーキッカーを取ったあと、まず真っ先にキーパー集めすべきでした。
早い段階からやっていればまあまあサイズも入ってた可能性はあるし、リミット揃えていればいいサイズのサイトをやるにも違った考え方や精神状態で臨めたかもしれません。
最後に、ラスト60分で6本釣るもギリキーパーしか獲れなかったこと、これに関しては焦るあまり2インチという極小ワームを用いたことが敗因だと思っています。
最初から、あるいは3バイトくらい得られた時点でワームサイズをあげるべきだった。
怒涛のラッシュで油断して、アベレージだって入るだろ!なんて考えてたのが甘々の甘ちゃんでした。
権威ある房総チャプターというすごい試合で勝てるチャンスを逃したとも言えるわけで、大いに反省して次に繋げなければならないことだと考えています。
謝辞
房総チャプター運営のみなさま、世間的に厳しい事情の中、感染対策を徹底した運営をありがとうございました。
いつもお世話になっている亀山湖のむらボートハウスさま、急なキャンセルから再予約でご迷惑をおかけしました。いつもありがとうございます。
少し前から自分のような未熟者をプロスタッフとしてお迎えくださったT.z Factoryさま、いつもありがとうございます。カッコいいトーナメントシャツの最初の出番を、とてもよい形で終えられて嬉しい反面、ホッとしている部分もあります。
しんじさん、ジョイントパパゾーイをあのときプレゼントしてくれたのが、ここに至る奇跡の始まりでした。新宿の釣具屋まで走ってくれたんだったような気がします。運命を感じずにはいられません、ありがとうございます。
スーさん、芦ノ湖で見せてくれたバラムフィッシュ、食わせられはしなかったけどジッとバスが見ていたエイトトラップが痛烈に脳裏に焼き付いていました。自分の引き出しには到底ありえない発想をくれたのは、モンスターハンターなスーさんの影響が多分に出ていると思います。何度も釣りを教えてくださって、ありがとうございます。
釣りリアル研究所のみなさん、直前で大失態を犯してダメダメになっていた自分を励ましてくださり、いろいろなアドバイスや応援の言葉をかけていただいて、本当に救われました。あまり居場所のない自分にとって、とてもありがたくて貴重なコミュニティにいつも助けられています。ありがとうございます。
自分のような未熟者に関わってくださるすべてのみなさま、こんなブログやTwitterを見てくださるみなさま、心から感謝しています。
いつかまともな結果を安定して残せるようなバスアングラーになれるよう、これからも精進してまいります。
ありがとうございます。
って、急にまじめぶってるみたいな感じなのもガラじゃないんで、ここらへんにしときます!
あいかわらずの自業自得のネタまみれ躁うつ野郎ですが、バスフィッシングを楽しんでいきたいと思います!
おまけ
Twitterで速報的に書いたスレッドがこちら。
細かいことを忘れちゃう前にメモった感じ。
タックルなど
ジョイントパパゾーイ用
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T.H.タックルのゾーイシリーズ、大きめのモデルでジョイント機構なやつ。
スローシンキングで、I字で使えばブレードがキラキラ、トゥイッチやリール操作でヒラ打たせたりブレーキかけたりターンさせたり、操作が楽しいルアーです。
エイトトラップするにはサイドフックが絡まりやすいことが難点で、ちょっと慣れが必要かもしれません。
なおエイトトラップじゃなくてもいいサイズ何匹か釣ってます。
ギル食いバスにはめちゃ集魚力高い、やはりバスもここまでリアルだとギルだと思ってるのかなぁ、と妄想が捗る逸品。
そういえば、去年の夏にはじめてで唯一の50upを釣ったのは、同じくT.H.タックルのシャンデリーでした。
もしかしたら自分はT.H.タックルと相性めちゃいいのかもしれない…
レジットデザイン ワイルドサイド WSC610H
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5周年モデルWSC610MH/TZがめっちゃお気に入りですが、ヘビーカバーに入れたり重いものを扱うのにもう少し強い竿を、というところで譲っていただいたロッド。
カバー撃ちや遠投ヘビキャロに使ってましたが、最近はドライブビーバーマグナムのチェリーリグや大きめのゾーイシリーズにも使ってました。
エイトトラップするにはもう少しパワーがあったほうがよさそうですが、キャストやピッチングで使う分にはいい感じ!
今回のミラクルキッカーで入魂することができて竿も喜んでると思います☺️
ダイワ 21ジリオンSVTW1000XHL
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ダイワの21年新型リール3兄弟の次男、新型ジリオンです。
これまでのジリオンより小型化されて、大きなイメージのあったサイズ感から普通のコンパクトなロープロファイルベイトリールになりました。
目玉とされるHYPERDRIVE機構、とりわけSVスプールの弱点を補ったとされるSV BOOSTスプールは投げてみてビックリの超ゴキゲン仕様!
今の所一切いじってないフルノーマルで使っていますが、キャストもピッチングも非常にやりやすくてトラブルレス、こりゃーたまらんめちゃおすすめのリースです!
STEEZ LTDと迷ったのですが、約半分の価格でこの性能が得られるのなら、自分は21ジリオン2台買いたい。
ジリオン10が今でも大好きですが、ノーカスタムでもイケイケなのは間違いなく21ジリオンです。
フロロリミテッド16lbを巻いて使ってて、こちらも今回のキッカーで入魂と、縁起のいいリールになりました☺️
ベローズギル2インチ 5gヘビダン用
ジークラック ベローズギル 2in #268エレクトリックシャッドposted with AmaQuickジークラックAmazon.co.jpで詳細を見る
ジークラックの大江プロが去年の房総チャプターでプロト段階のこれで入賞していたのを覚えています。
使い方を聞いたらヘビダンっていってた記憶があって、発売されてからヘビダンで使ってみたのですが、自分はなにげに初めてのヘビダンでして。
忘れもしない、人生初ヘビダンをリグって適当に投げてみたらその1投目でバスが食ったこと…
5gシンカーにリューギのキャロスイベルかまして、キロフック#6で使っています。
ダイワ スティーズ レーシングデザイン STZ RD6101ML+FB
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言わずとしれた超性能ブルジョワロッド。
自分は新品を税込5万円ちょっとで買える奇跡に巡り会えたので使ってますが、超性能すぎて持て余していると思われます。
めちゃいい竿だけど、次買うならブラックレーベルを複数買ったほうがいいなぁなんて思ってたり。
ノーシンカーでラインスラック出しててもバイトが分かることもある、ってくらいの感度ですが、とにかく扱いがデリケートなので、デッキに雑に竿並べるような自分には向いてない!
6101ML+FBはSHALLOW COVER FINESSE、シャローカバーフィネスということですけども、自分は1/4〜3/8ozのメタルバイブ(オーバーライド)やヘビダン、1/4ozクラスのジグやチェリーリグなんかにも使ってます。
お金つかえるなら間違いなく凄い竿。
ダイワ スティーズ AIR TW 500XXHL
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これまたたっけぇけど、こっちは代えが効かないスペシャリティ。
T3AIRからSTEEZ AIRに乗り換えて、その純粋超絶進化からはもう離れられません。
加えてK.T.F.のKAHENスプール、ダブルボールベアリングで無双状態。
キャストがうまくなったような錯覚が常時になるので、それってつまりうまくなったのと同じだけのメリットがあるってこと。
推奨8lbまでとなってますが、自分は10lbを33m巻きで使ってます。
※「エイトトラップ」は有限会社マドネスジャパンの登録商標です。