急きょ参加したのむら年末トーナメントで年末の奇跡が降りてきた

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夏頃から続いた最弱トーナメントジャンキー生活もやっと一段落し、久しぶりに大会のない週末。
亀山湖でまったり練習しよう…と思っていたら、Mr.Nobiteことランチアさんも土曜日にのむらボートさんから出るそうな。

さらにたかはしさんからこの週末にも大会があるという情報が!
たかはしさんはランチアさんのバックシートで大会にエントリーしているそうで。

「のむら年末トーナメント」

オリキンさんやノリーズの皆様をはじめ、亀山湖でも屈指の高レベルアングラーが集うのむらボートさんで行われているお店主催トーナメントの年末編。

まだエントリー出来るのかもわかりませんでしたが、ダメ元で前日土曜日にのむらボートさんへ行ってみました。

 

 

土曜日、ダメ元で行ってみると

とりあえず早い時間に到着。
まだ真っ暗で人も少ない。
ランチアさんに挨拶をしてセッティングを始めます。

まあ大会は出られなかったとしても、普通に練習できればいいかな、とダメ元で受付に。
すると…キャンセルが出たので12ftなら空いてるよ、とのこと!
奇跡のエントリーをさせていただけることに!

これでまったり練習から翌日のプラに予定変更。
なんたってのむらボートさんの大会なので、自分ごときがどうこう出来るものではなく、せめてウェイイン、あわよくば2本のリミットメイクを目標にしました。

前日プラ組は少ない模様
セッティング完了

Newグッズ★バッテリーインジケーターをテスト!

この日は前日に購入してきたエヴォルテック社のバッテリーインジケーターを初テスト。
エヴォテックリチウムバッテリー専用かと思いきや、実は鉛バッテリーでも使えるし、電圧も12〜48Vまで対応しているスグレモノと知ったので購入しました。

電圧とバッテリー残量がわかります
エレキ、ジャンパーケーブル、ライブウェル、バッテリーインジケーターと4種類の配線でなかなかカオスではありますが…

ミシマ釣具さんで購入すると、配線加工済の状態で手に入りますので、12ft後端に置いたバッテリーからでも余裕でバウデッキあたりまで引っ張ってこれます。
これでリアルタイムにバッテリーの状態変化を見ることが可能に!

ハイバイパスを多用するとバッテリーに負荷がかかるということは周知の事実かと思いますが、こうして実際に電圧の低下と、エレキを止めたときの電圧復旧が可視化されるのはなんとも新鮮。

亀山でのトーナメントなら24Vを使い切るようなことはまずないと思いますが、ではどれくらいの残量や余裕があるのか?というと、ボイジャーの曖昧な残量ランプか、帰宅してからの充電時間から判断するしかなかったのです。

それがこうして見られることのメリットは、今後どんどん見えてくるかと思います。
ボイジャーの寿命が近づいていることなどもわかるはずだし。

なおこの日は6:30〜16:00過ぎの帰着まで10時間弱、そこそこハイバイパスも交えながら移動しましたが、帰着時点でのバッテリー残量はこんな感じ。

出船前で停止時電圧26.46Vだったものが25.19Vに落ちており、下段の残量計も7/10になっていました。
この残量計はきっちり均等に減っていくのかどうかもわかりませんが、少なくともまだ半分程度以上の残量はあるとみて良さそうです。
長く使っていくと電圧の低下が目に見えてくるんでしょうかね。

5,000円弱で手に入るので、バッテリーの寿命が気になる方や今後リチウムに乗り換えたいけど踏ん切りがつかない方は試してみてもよいのではないでしょうか?

ハミンもグレードアップ!

ハミンバードHELIX9のソフトウェアアップデートを初実験したのでまずは動作チェック。
特に何か大きく変わったわけではありませんが、メニューがちょっと増えたかな?
メガイメージングがさらにキレイになったような気がしましたが、元々キレイだったので気のせいかなw

BMO製のバウデッキ固定型振動子ポールを使っていたのですが、ポールがアルミのため水圧やシャローへの突撃ですぐグシャグシャに曲がってしまうので、なんとかならんか…とステンレス製ポールを購入。
自力で穴あけ加工しようとするも、ステンレスに穴を開けるのは素人には至難の業すぎて絶望していたところ、金属加工が本職の萩原さんが加工してくださいました!

左が曲がったアルミ製、右がステンレス製
寸分違わぬプロの加工でワンオフステンレス製ポールが爆誕!

萩原さんのおかげで生まれ変わったステンレス製ポールはすこぶる頑丈で、全く曲がる気配もありません。
むしろこれが曲がるとしたら、一気にボキッと折れるようなケースでしょう。
アルミが曲がって力を逃していたのが逃げなくなる分、バウデッキや固定ステーなどへの負荷が増加することが懸念されていましたが、ステーもBMOのステンレス製なので問題なさそうです。
時々バウデッキの固定ネジなどはチェックしたほうがいいかな…

さて、プラです。

思えば、ちょうど約1年前くらいから亀山湖に通うようになり、16連続デコから始まった私のバス釣り歴。
この1年で装備も知識も超絶にグレードアップし、リベンジのシーズンとなりますが、ここのところシーカーやノリーズカップで痛い目にあっております。

ボート装備を少しグレードアップしたところで魚が釣れなくては意味がありませんので、釣りをしますw
魚を見つけて明日の本戦に向けた準備はできるのだろうか…

まずはのむらボートからほど近いまどか岬、じいさんワンドへ。
するとまさかのボイルが!?
しかも単発ではなく、ちょこちょことしているじゃないか。

ULスピニングに3lbフロロなタックルにジャッカル・ハンプリーのハーフミラーワカサギを結びキャスト。
I字引きしたりトゥイッチしたり…するも少し離れた場所でボイル!
くそっとすぐ回収してボイルした場所に投げ直し、ポーズ&トゥイッチ…するもまた別の場所でボイル!を繰り返す…

うーん、見切られているのか…何かが噛み合わないようだ。

しかしこれは明日の朝イチのプランに採用するべき重要な要素。
前日プラ組が少なかったので、まさかボイルしまくっているとは誰も予想しなかろう。
プラとしては幸先いいぞ。

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続いて上流方面、白鳥島へ

バックウォーターも念の為みておこうと上流サイドへ。

あれだけ白濁していた白濁島白鳥島も、ようやく通常の濁りくらいまで回復しました。
先日のシーカーでもしっかり釣果は出ていたし、いよいよ台風のダメージからは抜け出しつつあるのかな。

するとダウンショットをドラッギングしている風の見慣れたアングラーが…

かわずくんがライブウェル積んでる!
しかもフィネスやってる!

以降はなんとなくランデブーしながら各地を巡ることにw
漆淵付近のカバーでテキサス撃っていたかわずくん、エグいスタックをしてしばらく格闘しているのを眺めてたり…

ラインだけ持ってロッドを宙に浮かせて外すスーパースティンガー外しw

猪川上流まで行ってみるも、少し満水から水位が落ちて侵入限界があることと、水温が低くジンクリアで巨ゴイ以外の生命感が感じられなかったことなどをチェックしたり。

東側はこんなもんかな、ということで大きく本湖方面へ大移動することにしました。

本湖でかわずくんとはぐれるも、グッドサイズキャッチ

本湖に移動しながら目ぼしいカバーなどを触りながら進み、トキタ岬あたりでかわずくん艇との距離が開いてはぐれてしまい、まあいいかーと釣りを継続。

魚探を見ているとやはり7〜9mくらいのディープフラットにベイトっぽいものがたくさん映る。
やはりもうディープなのか…?

しかしディープの経験値皆無な自分、魚探がけと沈みオダのマッピングなどをメインに本湖をまんべんなくチェック。
普段は本湖をまじめにチェックすることもなかったので、オートチャートライブしながらメインチャンネルはどこにあるとか、このあたりは実は広大なフラットだったとか、新たな知識を仕入れていきました。

藤林からトキタにかけてのメインチャンネル7〜9mくらいのレンジにたくさんベイトなどが映っていたので、ディープクランクをドラッギングしてみたり。

ちょっとチャンネルから逸れると映らなくなるのも発見でした
これ、ベイトでいいんです…よね?

特にトキタ岬〜ダムサイトにかけての7〜9mフラットはベイトの映りがよく、ディープで粘るならここかな、と本戦のあたりをつけました。

シャローも一応チェックしようと、トキタ護岸あたりをマックスセントDワームのネコでチェックしていくと、予想外のバイト、即フッキング!

これが34cm400gのまずまずキーパー。
シャローにもいるっちゃいるのか…

そのまま帰着して帰宅。
本戦のプランも立てられたので、自分史上プラとしてはかなりちゃんとワークしたんじゃないかと感じました。

翌朝早朝、猛者が集うのむらボート

寝坊もせずバッチリ睡眠時間もとれるという珍しいパターン。
のむらに到着するとすでに満車!

たかはしさん、ランチアさんに挨拶をしてセッティングを開始。
のむらロコのスーさんももちろん参加!

桟橋では会一太郎パイセンの姿も!

フラッシュに反射したウェアからブレストファイヤーでも撃てそうなたかはしさんw

この日は冬至で、試合開始予定の6:30になってもまだ薄暗く危険なので、少し遅れて開戦です!

前日プラで仕入れたじいさんワンドのボイル撃ちを狙うが…

まずは真っ先にじいさんワンドへ。
昨日とおなじようにボイルが起きていればチャンスがあると踏んだのですが…

かなり薄暗く、こんな雰囲気は初めてでした

同じく前日プラしていたランチアさん&バックシートのたかはしさん艇もじいさんワンドへ。
やはり同じことを考えていたのかしら。

しかし、じいさんワンドでは昨日のようなボイルは起きていない…
普通に考えたらこの季節にボイル撃ちってのもチャレンジングなわけで。
昨日の朝はちょっと季節外れに暖かかったので、それが招いた偶然だったのかな。

昨日よりは全く回数は少ないものの、それでも極稀にボイルしていたり、魚探ではベイトやバスっぽいものが映るので、ハンプリーやオーバーリアルを試し、この日初導入のノリーズ・フカベイトを試し、表層にでないのでダウンショットでボトム、スイムジグで中層もチェック。
しかし反応はない…

ランチアさん艇も見切って移動を開始しているし、自分も出るか…と橋をくぐったあたりで、橋の下のカバーでパワーフィネス?をされていた方がヒット!
まずますキーパーサイズに見えました。
これがのむらロコアングラー…!

トキタフラットでディープにチャレンジ

BLITZ MAX DRを低速ドラッギングしながら移動して一気に本湖へ。
グラスロッドでドラッギングはやっぱりよくないので、リグるの面倒でもドラッギングするならカーボンロッドにしなければ…と反省しつつ…

マッピングしておいたオダなどを中心に、トキタ岬まわりの7〜9mフラットでHPシャッドテールのダウンショットを。
しかし、シェイクすれど、ズル引きすれど、ポーズを入れても何も反応はない。
4lbフロロだとダメってくらいシビアなのかな…

周囲ではJBベルトを巻いた方たちもダウンショットで粘っているので、やはりこのエリアは一定のポテンシャルがあるはずと考えて、諦めずに粘りました。

しかしJB選手がダウンショットでバイトが取れないなら、自分が真っ向から挑むのも効率が悪い。
スティーズスプーン3/4ozで中層・ボトムをシャクったり、ビーブルをボトムまで沈めてデッドスロードラッギングしたり、オーバーライド・フルメタルソニックでジャーク巻きしたり…

いろいろ試すもダメで、こりゃ違うプランにシフトすべきか、冬の釣りとはこういう粘りの先に答があるのだろうか、と考えたり…

打つ手がなくなって半ばヤケクソで、昨日のまま置いてあったマックスセントDワームの1.8gベイトフィネスを手に取り、護岸に向かってキャスト。
1.8gに10lbフロロなのでフォールにも時間かかりますが、着底したのを感じてシェイクスタート。

次どこで何すればいいのだろう…と考え出すやいなや、ロッドのグリップから「ガッ!」とした強いバイトを感じ、フッキング。
めちゃくちゃ重い…!
なんだこれは…!と寄せて、見えた魚体は…40up?!どころではない?!

高鳴る心臓を黙らせながら、新調した柄の長いランディングネットを伸ばし、無事ネットイン…

焦っていたのか、ネットにティップが刺さってます…

めちゃくちゃ重い、スーパーキッカー。
新調したネットは柄が長いだけでなく、ラバーネットも深いものを選んでいましたが、これも良かった。
ネットで暴れる巨体をいなしながら、ガクガク震える膝で慎重にボート後方ライブウェルへ。

よぎったのは、マニアックストーナメントでのライブウェルの蓋をぶち破られたロケット事件

絶対にロケットしてはいけない、絶対に…

命からがらに、ライブウェルに魚を投入、蓋を締める。
今度は、ミシマ釣具製の頑丈なライブウェル。
絶対に蓋をぶち破ることなど、ない。

ビルジのスイッチを入れて水を張り出すと、中でドッタンバッタンと大暴れするビッグバス。
大丈夫とわかっていても、思わず蓋を押さえてしまい、高鳴り続ける心臓を手で抑える。

ハァハァと息をつきながら、iPhoneを構えてのぞき窓から動画を撮った。

大丈夫、ちゃんとキープ出来た…

叫びたい衝動と膝の震えがせめぎ合い、長さもウェイトも測る余裕などなかったので、とりあえずボート前方へ。
推定で46cmくらい、ウェイトは1,200〜1,300gくらい。

これはもう1本レギュラーサイズでも取れれば、本当にお立ち台が見えてくるのでは…

そう考えて、持てる知識をフル動員して亀山湖を走り回りますが、追加はならず帰着。

もしこれでお立ち台に入れれば「持ってた」ことになるし、無理なら「持ってなかった」ってことだろう、と、悟りを開いた気分で桟橋へ。

緊張のウェイイン、ウェイトは教えてもらえず…

事前にたかはしさんにはヤバいの釣ってしまったと報告していたので、桟橋ではランチアさんたかはしさんに見守られながらライブウェルを抱えて検量へ。

しかし自分にはウェイトは教えてもらえず、結果はお楽しみにとのこと。
長さは46.5cm、ほぼ自己記録タイです。

自己予想では1300gくらいあればいいかな?と思うんですが…と言ったら、秤を見ていたランチアさんがなんとも言えない表情で口をつぐんだ…!
もっとあるということだろうか…?!
キロフィッシュ久しぶりで、感覚がわからないけど、とにかくデカイし重かった…

スーさんによると、優勝ウェイトはおそらく1,500〜1,800gってところではないか、もう1匹とれていればお立ちは硬かったかもだけど、どうだろうね…とのこと。

表彰式までの待ち時間は、のむらボートさんがアッツアツの豚汁を振る舞ってくださいまして、温まりました。

冬至なので柚子もどうぞ!と。帰って柚子湯にさせていただきました。

そして表彰式、ランチアさんの表情の意味は

表彰式では雨が降り出してしまい、ウェアを脱いだ自分は傘を差しながら待機。
参加選手全41名中、ウェイインは26名。
この日はマーモことJBTOP50加木屋守選手も初の亀山で参加されていました。

3位の方が呼ばれ、「2本1,470g!」
この時点で予想ウェイト1,300gだった自分は、ああ…そんな甘くなかったか…と緊張が解けたのですが、ランチアさんはムムッ?!っとしていた、ように見えた…

そして、「1位と2位はそれぞれビッグフィッシュ1本の僅差でした!」とのむらのご主人が告げ、まさか、な、と。

「2位、1本!1,540g!」

…自分ではない。
4位以下だったのか、それか、まさか…いや…
ランチアさんは目を見開いていたように、見えた…

「優勝は…1本!1,580g!」

…?

「金子さん!」

……………。

う、うそん…。

まさかまさかまさかまさか

まさかの…優勝…!

「も、持ってた…」と頭によぎったところから真っ白けになり、申し訳ない気持ちが強くて、喜びの感情がわいてこない。
真っ白けも真っ白けで、感情が混乱してよくわからない状態に…

釣り方インタビューでは、頭が真っ白けのまんまで、ボソボソと、起こった出来事を…
あまりにも偶然の産物で、みなさんどよめきが起きていたのではないかと思います…
ベイトフィネス…?10lbで1.8g…?マジ…?みたいな。
自分でも信じられません…

のむらボートさんでの最後の大会で、お立ち台のいちばん高いところに乗れるだなんて。
しかもプラがワークしたわけでもない、偶然の1尾で。

賞品として初めてのノリーズ・ロードランナー ハードベイトスペシャル HB600Lをはじめ、超たくさんのルアーや飲み物などを頂いてしまい、大混乱。

たかはしさん、ランチアさん、スーさん、一太郎パイセンから祝福のお言葉をいただくも、あがあが…としてる始末で申し訳ございません。
完璧でなくとも、ある程度は狙って釣った!と胸を張れればよかったのですが。

ただ、誰かに言われたのですが、そんなビッグフィッシュの1バイトを確実にランディングしたことは純粋に凄いことなので、もっと誇っていいよ、と聞いて、たしかに…よく検量まで持ち込めたものだ…と。
のむらのご主人にも「こういうこともあるのがバス釣りだからね!」と。

とにかく頭いっぱい胸いっぱい、帰りの運転で事故るんじゃないか、と怯えながら超安全運転で帰宅。
賞品を広げて、のむらボートさんのブログを見て、ようやく喜びがこみ上げてきました。

2018年12月から16連続デコで始まった私の亀山湖バスフィッシングは、1年後に身に余りすぎる光栄な結果に繋がりました。
誰も予想できないことが起きる、自然相手のスポーツの深さ。
本当に嬉しいです。ありがとうございました!!

(なんかこれで引退しそうな雰囲気を自分でも感じてましたが、やめませんので、次は狙って釣ってインタビューでも小さくどやれるくらいでお立ち台を目指したいと思います!)